バクー最高級の住宅・オフィス街であるPort Baku地区から、バクー市民の憩いの場Samad Vurgun公園に向けて、「Rixard Zorge Street」と名付けられた一本の細い道が伸びています。このなんでもない一本の道が、日本とアゼルバイジャンとの因縁を感じさせます。
第二次世界戦の真っただ中、日本を舞台に繰り広げられた「20世紀最大のスパイ事件」と呼ばれる「ゾルゲ事件」の首謀者Rixard Zorgeは、実はここバクーで出身なのです。 大戦の行方にも影響を与えたといわれるRixard Zorgeは、ソ連のスパイであることが発覚した後、1944年に巣鴨拘置所にて死刑が執行されました。 しかし、日本にとってのスパイ犯はソ連にとっての英雄です。 前アゼルバイジャン大統領故Heydar Aliyevは、Rixard Zorgeの功績を讃え、その名を冠する道路(Rixard Zorge Street)や学校を制定したのです。 ちなみに、少しアクセスは悪いのですが、Rixard Zorge Parkという、立派なモニュメントのある公園もありますので、歴史好きの方は散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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