「アゼルバイジャンは世界有数の親日国」という情報が流れているようですが、これは嘘です。アゼルバイジャン人は欧米やロシアに対する強い憧れは持っていますが、誰も日本のことなんか知らないですし、特段意識もしてないです。(東南アジア諸国の方がよっぽど日本好きです。)
アゼルバイジャンは「親外国人国」なのです。基本的に海外からのお客様は歓迎し、もてなすという伝統があるので、国籍や宗教や肌の色に関係なくフレンドリーに接します。決して日本人にだけ親しいわけではありません。 とはいえ、アゼルバイジャン人の中にも日本好きの人もちらほらいます。 空手、柔道、合気道が普及しており、特に男の子は小さい時に道場に通って、日本武道で心身を鍛え、日本に対する親しみも持ちます。日本語を教える学校も複数あり、日本語を学んだ人達は日本のファンです。バクーのファミリー向け住宅地であるKhatai地区には、日本庭園もあります。 「日本は偉大な経済発展を遂げた国」という印象も浸透しており、日本から学ぶべく、日本の教育システムをアゼルバイジャンにも取り入れようという動きもあります。 ところで、アゼルバイジャン人に限らずイスラム教徒は一般にとても頭が固く情報が古くそれでいて頑固です。一度自分がそうだと思ったら、新しい情報を一切受け付けず、自分の考え(思い込み)を貫きます。 日本に対しても同じで、イスラム教徒で日本好きの人はアニメや漫画ではなく「伝統的な日本」が好きなのです。桜や着物や忍者や寿司こそが日本なのです。そんな頭の固い人達に最近の日本を紹介しても、中身を吟味すらすることなく「それは興味ない、それは日本ではない」と一切受け付けないので、世の中こういう人達もいるのかとびっくりします。 日本に関してだけではなく、全てにおいてそんな調子なので、言い方は悪いですが、ちょっと思考が停止しているように感じます。イスラム教という宗教自体が、理屈や論理ではなく、コーランに書かれた内容を厳密に信じ込む宗教なので致し方ないのかもしれませんが。 一般にイスラム圏では日本のアニメはあまり普及していません。イスラム国家は外部からの情報流入の統制が厳しいのと、あまり日本と接点がないのが理由だと思います。(日本人が思っている程、日本のアニメは世界に普及していません。特に新興国では。) そんなイスラム国家アゼルバイジャンですが、最近インターネット経由でロシア語の日本アニメが徐々に流入してきて、若い世代にはアニメ好きの人も増えてきています。 小規模ながらコスプレイベントもあります。ただコスプレイヤーの服装を見てみると日本アニメではなく、ディズニーやマーベルのキャラクターのコスプレをしている人も多く、日本のアニメももっと頑張って欲しいです。(日本のアニメ・マンガ界には素晴らしいクリエイターが揃っていて、充実したコンテンツがあるのに、それを世界に発信できない日本のメディア業界は本当に情けないと思います)
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