ついに事が起きました。
アゼルバイジャンは集会禁止なのですが、反政府グループがバクー中心地で(平和的な)抗議集会を実施。警察隊が出動して、数百人が逮捕されました。 インターネットも使えず、中央銀行周辺が封鎖されています。 https://eurasianet.org/azerbaijan-detains-opposition-leader-and-reportedly-hundreds-more 「アラブの春」も「色の革命」も生き残った最後の独裁者アリエフですが、この局面もお得意の暴力警察を総動員して乗り切れるか見物です。
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この夏、国籍問わず観光客を中心に食中毒にかかった方をよくお見かけします。
皆様、アゼルバイジャンに限らず新興国に来たら、生ものは控え、必ず直前に加熱したもののみ口にするようにしましょう。 飲み物もできるだけペットボトルに入ったものを飲むように心がけましょう。 またケバブは相当に古い肉が使われている場合もあり、直前に加熱されていたとしてもやはり危険です。 少しでもおなかの調子がおかしいなと思ったら、APTEK(薬局)に行って薬を買いましょう。処方箋無しでたいていの薬が購入可能です。 症状が悪化した場合は迷わず病院に行ってください。 Fountain Square近くとFlame Tower近くにCentral Clinicがあります。Flame Tower近くのCentral Clinic本店は24時間医師が常駐しています。 https://www.merkeziklinika.az 来週6/10(月)〜14(金)の毎朝6:40-6:43、TOKYOFMのコスモアースコンシャスアクトにて、アゼルバイジャン特集が放送されます。
是非早起きしてお聞き下さい! https://www.facebook.com/earth.act/ 残念ですね〜
本ブログでも再三指摘している通り、アゼルバイジャンって結構ヤバい国です。そんな国でサッカーの大きな大会を開くと、こういう事態も起きますよね。 (日本人にとっては極めて安全な国です) 「大きな損失だ」ムヒタリアンのEL決勝欠場が決定。「安全が保証されない」と無念の断念 ムヒタリアン、政治問題でEL決勝に帯同せず「チームメイトを応援し続ける」 背景をご存じない方のために状況を要約すると、アゼルバイジャンはアルメニアと現在進行系の領土紛争を抱えております。両国の憎悪は激しく、30年程前にはアゼルバイジャン市民によるアルメニア系移民の大虐殺も起きました。 さてさて、この度アゼルバイジャンの首都バクーにてサッカーのヨーロッパリーグ(EL)決勝(アーセナル対チェルシー)が開催されるのですが、上記のような経緯もあり、アーセナルのアルメニア人プレーヤーであるムヒタリアン(香川の元チームメイト)の安全確保に懸念が持たれていました。 そしてこの度、ムヒタリアン本人がEL決勝の出場を辞退するという決断を下したとのことです。 これは仕方ないですね。 例えばキレやすいアゼルバイジャン人が試合中にピッチになだれ込んできたりして、ムヒタリアンに危害が及ぶ可能性もあり、とても彼が試合を行える状況ではないです。外国人サポーターも安全ではないです。 ムヒタリアンとアーセナルは英断を下したと思います。 また、アゼルバイジャン国内には未だ多数のアルメニア系移民もおります。(彼らは名前も変えて、経歴も隠してアゼルバイジャン人として振る舞っているのですが)緊張が高まるとそういったアルメニア系移民が魔女狩りにあう可能性もあります。 この点からもムヒタリアンの入国は現実的ではないでしょう。 英国では今回のEL決勝をボイコットしようという動きも起きているようです。 さてさてどうなるか。 痛ましい事件が起きました。14歳の若い命が奪われました。
https://matome.naver.jp/odai/2155521891825031501 事の顛末はというと:
もう滅茶苦茶ですね。こんな事件、他の国で聞いたことないです。 Elinaさんのご冥福をお祈りいたします。 アゼルバイジャンに住んでると人づてにトンデモない事件の話を聞くことはあるのですが、そういったニュースは基本的に揉み消され、メディアでは耳障りの良いポジティブなニュースばかり流れます。完璧な情報統制です。 ただ今回のように動画が拡散してしまうと隠しきれませんね。SNS恐るべしです。 本件さすがに酷い事件で、アゼルバイジャン国内からもSNSを中心に非難の声が上がっており(#ElinaÜçünSusma (Don’t Keep Silent for Elina))、ついには「大統領なんとかせーよ」と政府に飛び火し始めました。 これ実は結構複雑な問題で、情報統制と言論弾圧で国をコントロールしてきた独裁大統領にとっては頭の痛い事態だと思います。
アラブの春でSNSに扇動・洗脳された国民が次々と独裁政権を打ち倒した様をリアルタイムで目にしたアリエフ大統領はSNSの破壊力に戦々恐々としていることでしょう。 だいぶ暖かくなってきたバクーですが、独裁者の憂鬱は続く (※注:僕がこんな記事を書いているなんて絶対にアゼルバイジャン人に言わないでください)
アゼルバイジャンはイルハム・アリエフ大統領を始めとしたアリエフ一家というろくでもない独裁者一族が仕切っているのですが、やってることはほぼ映画の世界です。
話は少し逸れますが、ネット等でアゼルバイジャンは親日国みたいな情報を目にすることがありますが、これは嘘です。アゼルバイジャンでは誰も日本のことなんか気にしてないです。 ただ一つ言えることは、この独裁者イルハム・アリエフ大統領が超親日なのです。(日本から賄賂でも受け取ったのでしょうか??)おかげでアゼルバイジャンの石油関連プロジェクトに日本企業もかなり食い込んでますね。アゼルバイジャン人の中にもごくまれに親日の人を見かけるのですが、そういう人はたいていアリエフ支持者だったりします(あくまで私統計ですが)。 もしアゼルバイジャンで政変・革命が起き、アリエフ政権派が倒れるような事態が起きたら、日本の立場・権益はどうなってしまうのでしょうか?? さて、アリエフ一家に対するアゼルバイジャン人の反応はというと、(驚くべきことに)概ね好意的です。というのも、
ろくでもないアリエフ一家ですが、最後に挙げた外交手腕に関しては評価に値すると思います。 イラン・イラク・シリア・ジョージアと周辺諸国が大国との戦火に巻き込まれる中、東西両陣営と絶妙な距離感を保ち、国を戦火から守ってきた外交手腕は見事です。ジョージアやウクライナが仕込み不足の状態でロシアに噛みついて、ぼこぼこに攻め込まれたのとは雲泥の差ですね。(しかしロシアは女々しい国です。都合が悪くなるとすぐ暴力です。) 地理的・歴史的にラッキーだったという要因もあります。アゼルバイジャンはソ連の一部で、すぐにでもロシアが軍事展開できる位置にあり、トルコとも歴史的な結びつきが強いため、西側陣営としても爆弾落として石油泥棒をするにはリスクが高すぎます。また、内陸国なので油田を奪っても輸出するまでが大変なので(第三国を経由する必要)、そもそもアゼルバイジャンに攻め込むロジックが乏しかったというのもあると思います。 とっても危険なパワーバランスの緩衝地帯に位置しつつも、上記のような特殊な状況をフル活用し、ロシアとの距離も慎重に保ちつつ、ゆっくりじっくり西側の資本・技術も取り入れパイプライン開発をし、石橋を叩いて渡るように外交の舵を切ってきた歴史・手腕は見事としか言いようがありません。 さてさて前置きがとても長くなりましたが、私がアゼルバイジャン人と接して感じた「独裁国家の特徴」を紹介したいと思います。 ① 英語が苦手:基本中の基本ですね。言語は海外からの情報流入を調整するファイアウォールです。国民は英語が話せないので、世界で何が起きているのかという情報を知りません。話のネタはローカルトピックばかりです ② メディア統制:国民の主な情報源はテレビなのですが。国営メディアは「アゼルバイジャンは素晴らしい国だ」という自画自賛情報を垂れ流してます。海外コンテンツはロシアとトルコの番組ばかりで、やっぱりその外の世界で何が起きているかは分かりません。アゼルバイジャンが世界から非難されるようなことがあっても国民は知りません。(それにしてもロシアやトルコの番組は本当につまらないです) ③ ビザポリシー:事前にビザを申請することなく入国できる国籍はかなり限られてます。旧CIS諸国(ソ連勢)、湾岸諸国・マレーシア・インドネシア(イスラム勢)、トルコ(母国)、日中韓星(人畜無害のアジア勢)、イスラエル(移民が結構いる)のみです。それ以外の国籍は事前にe-visa等のビザを取得して入国する必要があります。要は宗教的・文化的に衝突しなさそうな人達に対してまず優先的に国境を開いているのです ④ 自己承認:情報統制と洗脳的教育の賜物でしょう。アゼルバイジャン人と話していて感じるのは強烈な自己承認と承認欲求です。彼らの根底にあるのは、アゼルバイジャンはいい国・アゼルバイジャン人はいい人・アジアや中東はダメな国・アジアや中東の人はダメな人、というものです。これは本当に気持ち悪いです。彼らと話すと二言目には「アゼルバイジャンはどう?」「料理はおいしい?」「街は美しい?」「人々はフレンドリー?」「いい国でしょ?」などとアゼルバイジャンを褒めることを強要してきます。私は一切リップサービスをせず、率直なダメ出しをするのでアゼルバイジャン人は悲しそうな顔をします。というか冷静に他の国と比較すれば、たいていのトピックにおいて、「アゼルバイジャンが」相当にダメな国なのですが、なぜか主語が入れ替わって、「他の国が」ダメになってしまうのです。アゼルバイジャンに限らず、ソ連の人々と話していると、この「主語が入れ替わる」という現象によく遭遇します。例えば、ソ連の犯罪的な慣習をあたかも外国人が行っているかのように話し、外国人を悪者にするというものです。「この送金はマネーロンダリングか?Invoiceを見せろ」「違法な輸出の可能性がある。スーツケースを開けろ」といった感じです。マネーロンダリングも違法貿易のお前らアゼルバイジャン人の得意技だろ!まずはてめーらの大統領を逮捕しろ!と言ってやりたいところです。本当に気持ち悪いです。まぁソ連は外国からの情報流入で崩壊した国なので、外国人に敏感になるのは理解できなくもないですが ⑤ 仮想敵:これも基本中の基本ですね。独裁国家は必ず外部に敵がいます。外部の敵に国民の敵意のベクトルを向けて不満のはけ口とするのです。アゼルバイジャンの場合は長年領土紛争を抱えるアルメニアが仮想敵です。みんな本当にアルメニアが嫌いです ⑥ 金融リテラシーの低さ:日本をも凌ぐ金融リテラシーの低さです。株式なんてまず分からないですし、投資といったら不動産投資ぐらいしかありません。まぁこれも当然で、国民に経済や金融の知識をつけてしまったら、いざ経済運営が上手くいかなくなった時に政権批判の引き金になってしまいます。アゼルバイジャンが実はユーラシア大陸の最貧国であるという事実にも国民が気づいてしまいます こんな話をすると日本との比較で「日本に生まれてよかった」「やっぱ日本はいい国だ」みたいな反応をする日本人が本当に大勢いるのですが、そういう日本人に一言、『日本も同類ですよ』。勘の良い人はもうお気づきかと思いますが、日本も丸っきり同じ状況ですね。
そう、日本は日常生活からメディアに至るまで「独裁国家がよく用いる国家統治の手法」が浸透しており、結果として超抑圧的で超排他的で、それでいて超安定な(まるで独裁国家のような気持ち悪い)社会が実現された超特殊な民主国家なのです。日本の皆さん、いい加減気づいて下さい。 民主主義国家でここまで統制が厳しいのは日本と韓国ぐらいですよ。日本の皆さん、もっと世界に出て冷静に国際比較しましょう。 ところで、各国の情報統制・民衆統治の手法には特色があって面白いです:
さてさて、誤解しないで欲しいのは、日本が独裁国家であり、天皇家が独裁者であるみたいな主張をしている訳ではありません。少なくとも平成天皇に関しては(アリエフ一家みたいな)独裁者と呼ぶ程の権力は有していないでしょう。 ただ、日本は四方を海という自然のファイアウォールに囲まれた環境で、江戸幕府が200年に及ぶ鎖国を実施し、その後も現在に至っても英語力やメディアを調整弁として情報鎖国状態を実現しています。一方で統治体系はというと、天皇家という一つの家系が、時には象徴として、時には現人神として、時には独裁者として、時には傀儡として、3000年間一国の頂点に君臨しているのはかなり特殊であると言わざるを得ないでしょう。(令和天皇はどのようなポジショニングを取るのか見物ですね。) また、民主化したとはいえ、安倍総理も麻生副総理も天皇家の親戚であり、国会が天皇家の家族会議となってしまっているのも違和感があります。民主化してねーじゃんとwww(まぁでも安倍政権は久々にまともな政権ですね。最近の他の政権がひど過ぎたか?) 要は、日本では一つの家系がずっと頂点に君臨しており、(世界ではそれを独裁者と呼ぶのですが、)それ故、一家系が安定的に国を統治するための手法に関してはとっても経験豊富なのです。日本がアゼルバイジャン始め世界の独裁国家と似通っているのは当然ですね。 こういった背景もあり、天皇家は世界の独裁者の憧れの的です。3000年間に渡り一家系が一国を統治して、民主化後も象徴的ポジションをキープしている訳なので、独裁者からしたら完璧なキャリアパスです。 だからこそ世界の独裁者は天皇家に敬意を表し、例えばUAE等の湾岸独裁諸国では天皇誕生日に高級ホテルで日本国旗が掲げられニュースでも結構報道されます。湾岸諸国の独裁者等が来日した際は必ず天皇と面会しますよね。これには有色人種でありながら真っ先に近代化を成し遂げ、ロシアに戦争で勝利し、アメリカも戦いを挑み、敗戦しつつも復興を遂げ、また、人畜無害な仏教国であるという特殊な背景も影響しているのでしょう。 ところでこの「独裁国家の憧れの的」という謎のポジショニングですが、私はもうすぐ日本はこのポジションを失うであろうと見ています。 理由は単純で、まず中国という有色人種の一党独裁国家が、民主化することなく経済発展を成し遂げ、超大国の座をアメリカから奪うであろうからです。これは早ければ数年の内に実現するでしょう。 また、北朝鮮も自前で核・ミサイルを開発し、アメリカと対等と渡り合ってしまいました。 要は中国・北朝鮮という新たな独裁国家の成功ケースが出てきてしまったのです。アジア・中東・アフリカでの中国と北朝鮮の影響力は相当なものです。(中東では早速カタールがイランと組んで、アメリカ・米ドル陣営に見切りをつけ、中国・人民元サイドに寝返りましたね。これがカタール危機の一つの側面です。アフリカに目を移すと、ジンバブエでは人民元が通貨として流通し、中国のコントロールの下クーデターも実施されました。) こうなってくると、もう日本は賞味期限切れです。 失われた30年の最後に、日本は「独裁国家の憧れの的」という(どうでもいい)ポジショニングも失ってしまうことになるでしょう。 バクーに観光に来られた方のブログなんかを見てみると「期待外れ」「退屈」「イマイチ」といった意見も散見されます。仰る通りバクーは退屈な街なのかもしれません。 でもそれはあなたがディープなバクーを知らないからかもしれません。 今回は、観光客に全く知られていない、ツッコミどころ満載の穴場スポットSadarak Shopping Centerを紹介したいと思います。バクーにお越しの際は、是非暇つぶしにお立ち寄り下さい! (注1:トイレがとても汚いので女性は覚悟してください) (注2:帰りのタクシーが捕まえづらいかもしれないので、Uberがあると安心です。最悪バスで1時間程でバクー中心部に帰れます) バクー中心地からタクシーで20~30分程砂漠を突っ切ると、東京ドーム10個分もの広大な敷地にお店が乱立したショッピングセンターに行きつきます。
ここSadarak Shopping Centerはいわゆる卸売市場でして、バクー近郊の小売店が売り物を仕入れにやってきます。そのため家具・家電・衣服・日曜大工・装飾品等なんでも超お得なお値段で購入できてしまうのです。(食品はほとんど売っていないです。) さてさて肝心の商品はというと、写真をご覧いただければ察して頂けるかと思いますが、はっきり言って日本人が買いたくなるようなものは何も売ってないです。はい、時間の無駄ですw とはいえ広大な空間に、低クオリティの商品がカオスに陳列された様は圧巻です。ツッコミどころがありすぎて、歩いているだけでニヤニヤしてしまいます。ゲテモノ好きの観光客にはたまらないスポットだと思います。 是非暇つぶしにお立ち寄りください。 世界的なK-POPブームの波がここバクーにも押し寄せています。 7月某日バクー某所にて開催されたK-POPファンの集いに、私の彼女(アゼルバイジャン人)が参加してきました。 ざっと見渡して200人超程、ほぼほぼ10代後半~20代前半の女子です。
BTSのFake Loveが流れるとテンション全開で踊り狂い始めました。異様な盛り上がりです。 彼女もダンスに夢中だったため、写真は少なめでごめんなさい。 動画はこちらにアップしております。 アゼルバイジャン移住ガイドの英語版Moving2Azerbaijanを立ち上げました!引き続きよろしくお願いします!
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