二年前に当ブログが『アゼルバイジャンはアルメニア本土(カラバフじゃない)に侵攻する』と予言をした時、読者の皆さんからの反応は全くありませんでした。 それから時は経ち、世界の耳目がウクライナに集中し、誰もがナゴルノ・カラバフ戦争のことなどすっかり忘れ去ってしまった2022年の9月、 はい、やりました。 アルメニア国内にものすごい攻撃が加えられている様子がNASAの監視システムに捉えられています。 9月13日の攻撃初日だけで30以上のアルメニアの街が攻撃され、多くの民間施設がターゲットとなったようです。また、アゼルバイジャン兵が領土侵犯をして、アルメニア国内に侵入したことも確認されています。 アゼルバイジャン政府・市民は例によって「我々は攻撃なぞしていない」「アルメニアが先制攻撃をした」と無理のあるフェイクニュースを拡散していますが、明確にアゼルバイジャンが(係争地ナゴルノ・カラバフとは関係のない)アルメニア本土に先制攻撃・侵攻をしたと断言できます。(戦力が劣勢のアルメニアから攻撃するわけがない) 戦争犯罪 一般の皆様がこの戦争に気付いたのは、SNSに流れてくる戦争犯罪動画によってではないでしょうか。 冒頭の裸の女性死体はArman Tatoyanという女性アルメニア兵のもので、アゼルバイジャン兵に両足ちょん切られてダルマ状態でレイプされて殺害されたようです。
最もバズったのはこのアルメニア兵処刑動画ではないでしょうか。
ここまでえげつない戦争犯罪はロシア軍でもなかなか見られないものです。ちょっと残忍さがレベチです。
当ブログは2020年の第二次ナゴルノ・カラバフ戦争以前より一貫して「アゼルバイジャンはヤバい」というヤバいメッセージを発信し続けており、それにより数多くの誹謗中傷にさらされてきました。 でもほら、これヤバいっしょ?? そろそろ私の言っていることを信じてもらえたでしょうか?? アルメニアは詰んだ と思う今日この頃です。
もうアゼルバイジャンが何やっても歯止めが効かない状況です。 直近では、業を煮やした欧州の仲介もあり、2022年末までに両国が平和条約を締結するという流れになっております。 この平和条約の中身はまだ正式なものは出てきていないのですが、3月にアゼルバイジャンがアルメニアに突きつけた「五つの要求」がベースになるのではと思われます。
要は、スターリンが決めた滅茶苦茶な国境を尊重してカラバフをアゼルバイジャン領と認め、アルメニア南部イラン国境沿いのザンゲズール回廊を開放してアゼルバイジャン本土からトルコまで陸続きにさせろ、ということです。
これどっちに転んでもアルメニアは地獄です。
もし平和条約を締結した場合、アルメニアはカラバフから兵を引くことになります。 アゼルバイジャンの独裁者アリエフは、カラバフのアルメニア系住民をアゼルバイジャン市民として迎え入れると表明していますが、そんなわけないでしょ!! 丸裸のアルメニア人居住区に、あんなことやこんなことやそんなことまで平気でやらかすアゼルバイジャン兵と、どんなことでもできてしまうアゼルバイジャン市民が押し寄せてくるのです。アルメニアはカラバフを諦め、軍民一体で脱出するしかないでしょう。 もちろん平和条約により一時的な平和は担保できるでしょう。しかしこれまで緩衝地帯として機能していたカラバフを失い、剥き出しのアルメニア本土がアゼルバイジャンと対峙することになります。必然的に次なる戦場はアルメニア本土となってしまうのです。 また、ザンゲズール回廊の開放は、実質的にはアゼルバイジャン軍のアルメニア国内駐留、もしくは、最悪アルメニアの領土割譲ということでしょう。これはキツイぞ。 逆に平和条約を蹴った場合、アゼルバイジャンは容赦なくアルメニア本土に攻め込んでくるでしょう。 アゼルバイジャンがイスラエルから大量の武器を購入している、アゼルバイジャン西武の飛び地Nakhichevanに戦力を集めている、といった情報が錯綜しています。 アゼルバイジャンはアルメニア本土に侵攻して、力ずくでザンゲズール回廊をこじ開ける気満々なんです。 時系列が行ったり来たりで恐縮ですが、思い出して欲しいのは2020年12月にアゼルバイジャンの独裁者アリエフが行った歴史修正スピーチです。当該スピーチにおいて独裁者は「アルメニアのYerevan(首都)、Zangezur(南部)、Goyche(セヴァン湖東)はアゼルバイジャン人の歴史的な領土である」と、とんでもない歴史改ざん宣言をしました。 そしてなんと今回のアルメニア本土侵攻直後の2022年9月19日に、アゼルバイジャンメディアに「Goycha-Zangazur共和国」なる未承認国家の設立が本当に宣言されてしまったのですwww さすがにこれは牽制球だと思いますが、一方でアゼルバイジャン人の本音が透けて見える出来事でもありました。 あくまで私の感覚ですが、アゼルバイジャン政府・市民の願望は「アルメニアの完全占領、アルメニア人の完全民族浄化」だと思っています。 表では「アゼルバイジャンは平和を願っている、戦争なんてしたくないんだ、戦争犯罪動画はアルメニアが作ったフェイクだ」とプロパガンダを拡散しているアゼルバイジャン人も、裏ではアルメニア兵の処刑動画に熱狂しているのです。 テュルク族って生き物は一度敵認定した敵は殲滅するまで殺し続けるんです。 ペロシのアルメニア訪問 ところで日本の陰謀論者ってめっちゃ頭悪いですよね?
アゼルバイジャンによる侵攻直後の9月17日、米下院議長ナンシー・ペロシがアルメニアを電撃訪問しました。
これによりアゼルバイジャンは矛を収めるしかなく、事態は一旦沈静化しました。 このペロシ訪問に関し日本語SNSを見てみると「ペロシが火に油を注いだ、戦争を煽りに行った」みたいなコメントが多数見られました。 ちょっと考えて欲しいんですが、コーカサスで戦争煽って米国の国益になんのメリットがあるんすか?? てか煽りたいんなら放置しとけば勝手にアゼルバイジャンが攻め続けます。ペロシの訪問によりアゼルバイジャンの動きが封じられたので、彼女の行動は事態を沈静化させたのです。 陰謀論者達の妄想とは真逆なんです。 私はペロシの訪問は単なる選挙対策だと思ってます。中間選挙に備えアルメニア票田を取りに行っただけでしょう。 そして"もう一つ"米国がアルメニアを支援する強力な目的があると思っているのですが、それは本投稿の最後に記したいと思います。 逆サイド陰謀論 として当ブログって貴重じゃないですか? 陰謀論の世界ではたいてい米欧を完全悪と決めつけて、彼らの手口を暴露するというものが主流です。 その世界観の中で登場するソビエトやテュルクは、米欧にやられる『被害者キャラ』なわけです。 ところが当ブログで数々の暴露をしたように、ソビエト・テュルク側から物事を眺めてみると、彼らが純然たる被害者なわけもなく、やっぱりソビエト・テュルクもおぞましいことを散々やらかしているのです。 ただ手口が雑過ぎて証拠を残しまくってしまい、また、ひたすら嘘をついて言い逃れをするというこれまた雑な言い訳のため、陰謀ではなく悪事になってしまうのです。 結局の所、世の中西も東も悪ばかり。 アゼルバイジャン民族・テュルク族の手口 がだいぶ理解できてきました。 こいつら動物的に生息域を拡大するんです。 ① ふらっと異国に現れる 彼らは時には遊牧民として、時には移民として、異国にふらっと現れしれっと定住し始めます。 当ブログを読んで頂いている方の中には実際にアゼルバイジャンで観光してみた人もいるでしょう。おそらくそういった方はそこまでアゼルバイジャンに対してヤバい印象は持っていないと思います。私も初めはそうでした。 そう、こいつらパッと見でヤバさが分からないんです。別にそこまで危ない連中に見えないので、地元民もついつい移民を受け入れてしまうんだと思います。 ② 猛烈な性欲で繁殖 一旦定住すると物凄い勢いで繁殖して人口を増やします。 地元民と交われなかったり、限界集落でパートナーを見つけられなくても問題ありません。そんな時は近親相姦で繁殖するんです。 こうしていつしか地元民より彼らの方が数が多く力を持つ状況が生まれます。 ③ 民族浄化 当然地元民と対立が発生します。 彼らは自分の思い通りにならない状況が許せないので、批判や対立に対しては武をもって民族浄化で対応します。「ムカついたら殺す」です。 ④ 歴史修正 そうすると当然歴史は酷いものになり、また諸外国からの批判に晒されます。 批判されるのが大嫌いな彼らは、歴史を書き換えて「なかったこと」にしちゃうんです。 「アルメニア人の虐殺はフェイクだ」「アゼルバイジャン民族は古来よりカラバフに住んでいた」とハチャメチャなおとぎ話が歴史の教科書に載るのです。 ⑤ 無限ループ 以下、③民族浄化と④歴史修正の無限ループで版図が無限に拡大していきます。 アゼルバイジャン民族の祖先である中央アジア系テュルク族がイランに現れたのは11世紀のことです。そこから僅か1000年足らずでイラン北部から南コーカサスにかけての大半がいつの間にかアゼルバイジャン民族に支配され、古来よりこの地に住んでいたアルメニア人は隅っこに追いやられています。 アゼルバイジャン民族がどれだけ苛烈なことを行ってきたか想像に難くないでしょう。 今後もし、アゼルバイジャンがアルメニア人を完全民族浄化したら、100年後のアゼルバイジャン人はこう答えるでしょう、「アルメニア?なにそれ?そんな国存在しなかったのよ。陰謀論に騙されちゃダメ」と。 Structural Instinctive Liar (組織的本能的ウソつき) 当ブログではちょくちょくアゼルバイジャンのブレインウォッシング事情について紹介してきました。 ちなみにこれは私が勝手に主張しているものではなく、国連や学術誌やシンクタンクのレポートにもアゼルバイジャンのブレインウォッシングは明記されているので、世界的に認知されたものです。(ところが最近欧米のシンクタンクが続々とアゼルバイジャンに批判的な過去のレポートを削除していっています。天然ガスの力は恐るべし。。。) さて、今回はついにもう一歩踏み込みたいと思います。 アゼルバイジャン人が拡散する奇天烈なフェイクニュースやプロパガンダや歴史修正ですが、単にブレインウォッシングの影響を受けただけではないと思います。 おそらくこいつらDNAレベルで本能的にウソつきなんだと思います。 (あ〜、ついに言ってしまった。。。なんて愚かなんだ私は。。。) 例えばアゼルバイジャン兵がアルメニア兵を処刑している動画を見せたら、あるアゼルバイジャン人は「この動画は合成動画」と答えました。どう見ても本物の処刑動画で国連も調査しており、合成の要素は見られないのに、反射的に「これはフェイクだ」とフェイクなプロパガンダが返ってくるのです。 また、あるアゼルバイジャン人はアルメニアの虐殺博物館について、「そんなのフェイクだ、トルコはアルメニア人を殺してなんかない」と答えます。でもトルコ自身も大量のアルメニア人が死亡したことは認めてますし(虐殺ではないと主張)、外交文書や写真なんかの証拠もたくさん残っていて、米国も調査団を派遣して実態をしっかり記録していたわけです。それでも反射的に「それはフェイクだ」とフェイクに答えるのです。 アルメニア関係だけではありません。 一事が万事、アゼルバイジャンに対する批判には反射的にぶちギレ、反射的に嘘をついて否定し、反射的に自分達にとって耳障りのよりプロパガンダだけを合唱するのです。 これはもうブレインウィッシングではなく、そもそもそういう生き物なんだと考えざるを得ません。 私は生物学者ではありませんが、おそらくアゼルバイジャン民族・テュルク族って生物的に生まれつき:
そしてこのDNAがめっちゃ強くて、少々他人種と混じっても、これらの性質が生き残り続けるんだと思います。 だからこそテュルク族は西はトルコから、東は中央アジア・シベリアまで生息域を拡大でき、それでいてアイデンティティーを失わないんだろうなと。 繰り返しますが、あくまで私個人の妄想です。 こういったテュルク族の性質が理解できると、世の中で起きていることが別の視点から見えてきます。 ブレグジットとウイグル人 イギリスのEU離脱は世界を大変驚かせましたが、その理由の一つが「トルコがEUに加盟したらトルコ移民がイギリスに押し寄せる」というものでした。 人種差別意識丸出しのとんでもない理由です、でも合理的な判断だと思います。 さすが七つの海を支配した大英帝国、他民族事情に精通しているのでしょう。本能的に招き入れてはいけない客人を見極めたのだと思います。 一方、ホロコーストの教訓からか、ドイツをはじめ欧州大陸諸国は積極的に移民・難民を受け入れてきました。 人道的・文明的な素晴らしい振る舞いです、でも致命的な判断ミスだと思います。
しれーっといつの間にかものすごい数のテュルク系移民がドイツ・ヨーロッパに侵入しているのです。かつて中央アジア・コーカサスで起きてきたことが今度はドイツ・ヨーロッパで起きつつあるのです。
東に目やると、中国が必死にテュルク系ウイグル人を迫害しています。 なぜそんなことをするかというと、理由は極めて単純で『そうしないと漢民族がウイグル人に飲み込まれる』からです。かつて中央アジア・コーカサスで起きてきたことが今度は中国で起きてしまうので、背に腹は代えられんということです。 もちろん特定民族に対する迫害は絶対に支持できませんが、しかし中国は漢民族が劣位になるシナリオは絶対に受け入れないのです。 さて、当ブログの予言・分析ってかなりの的中率じゃないですか? そんな予言大好きの私が、テュルク族の性質を踏まえた上で、中期的な未来について予言してみたいと思います。
この予言は是非外れて欲しいものです。 米国の軍事介入 話をアルメニア・アゼルバイジャンに戻しましょう。 口先介入によりアゼルバイジャンの侵攻をストップさせた米国ですが、私は米国が軍事介入をして(どうでもいい)アルメニアを守るというシナリオはあり得ると思っています。意外かもしれませんが。 太平洋戦争然り、冷戦然り、米国の世界戦略の根幹は『米国のライバルになりそうな覇権国家予備軍を未然に叩き潰す』ことでした。 考えてみてください。もしアルメニアがすり潰されてトルコとアゼルバイジャンが陸続きになったら?
これは立派な覇権国家候補であり、米国の潜在的ライバルです。
ウクライナ戦争を経て、プーチンがロシアから欧州へのエネルギー供給をトルコ経由に切り替えようとしていますが、これもまたトルコの地政学的影響力とエネルギーハブとしての地位を高めることになります。
こうなったら新生オスマンテュルク連邦は、
このシナリオを防ぐためには、アルメニアに独立国家として生存してもらって、肉の壁としてトルコとアゼルバイジャンの障害になり続けてもらうのが米国にとって都合が良いのです。 だからこそ、私は米国が軍事介入を含め徹底的に(どうでもいい)アルメニアを支援するのではと予想しています。 インドもまたトリッキーな動きを見せています。 中立フェチであるはずのインドが、なんとアルメニアに兵器を売っているのです。 宿敵パキスタンがアゼルバイジャンを支援しているため、このインドの動きは印パ代理戦争かとも言われていますが、私は違うと思います。 インドも虎視眈々と次なる覇権国家の地位を狙っており、ライバルになりそうな新生オスマンテュルク連邦の邪魔をしたいというのが本音なんだと私は思ってます。 イランはかなり思い切った動きを見せています。
イラン軍がアゼルバイジャンとの国境付近で大規模軍事演習を実施し、アルメニア南部のKapanに領事館を開設し、さらには外相がアルメニアを訪問し「もしアゼルバイジャンがアルメニアの国境を変更したら、それはRed Lineだ」とかなり強力なメッセージを発信しています。
イランはよく分かっているのです。アルメニアが堕ちたら、次はイランの番かもしれないと。 当ブログでもさらっと触れましたが、このトルコ・アゼルバイジャンvsイランというシナリオは米国も相当警戒しているようです。 ところで、イランで広がる反スカーフデモですが、実はイラン北部のアゼルバイジャン民族居住区で盛り上がりを見せているのです。これでアゼルバイジャン民族居住地でなんか起きたらイランも困るわけで、その対策としても軍隊をちらつかせているのだと思います。 イラン軍の銃口は国外だけではなく国内にも向いているのです。 さて、私個人の見解ですが、このトルコ・アゼルバイジャンvsイランというシナリオは近々では起こらないだろうなと思っています。 二兎を追う者は一兎をも得ずです。 アゼルバイジャンの独裁者アリエフとしても、ちょうどイランが革命前夜な状況になっており、手を出したい欲求に駆られていると思いますが、如何せんアルメニアとは戦力が違い過ぎます。イランは迂闊に闘える相手ではありません。 アゼルバイジャンは当面はアルメニアの弱体化に注力するでしょう。 また、アゼルバイジャンは「欧州にもっとガスを供給できる」と威勢のいいことを言っていますが、実態はバクー油田の産出量は右肩下がりなんです。
そう、自国資源の枯渇リスクに備えるためにアゼルバイジャンは「資源の供給元」から「資源の物流ハブ」へとビジネスモデルの転換を迫られているのです。
だからこそ矢継ぎ早に、イラン・トルクメニスタンとガスのスワップ契約を締結し、カザフスタンからの原油輸送も目論んでいるのです。 油に色はありません。
ヤバい国で産出された原油・ガスをアゼルバイジャン・トルコ経由でジャブジャブ洗って欧州に輸送することに活路を見出すしかないのです。 私はこれをオイルロンダリングと呼んでいます。 そう考えた時、アゼルバイジャンからイランに喧嘩を売るわけないんです。 当面はオイルロンダリングのサプライヤー・中継地点であるイランと表向きフレンドリーに接するのが得策でしょう。 大惨事世界大戦 さて、変数が多すぎて今後の展開が読めません。 もし平和条約がアルメニア南部の領土割譲を含むものであれば、これはアルメニアにとって死刑宣告のようなものです。 これを飲めば、アルメニアはイランとの国境を遮断され、イランからのパイプラインもアゼルバイジャンに握られます。イランとの交易も制限されジリジリと経済的に弱体化の道を辿るでしょう。 これを拒めば、再び軍事衝突です。結局アゼルバイジャンにアルメニア南部を制圧されることになると思いますが。 ここで思い出してほしいのは「アルメニアの国境変更はRed Lineだ」と宣言をしたのは、イランの”外相”です。最高指導者ハメネイでもなく、軍部の人間でもありません。イランはギリギリのところでエスカレーションを避けつつ、逃げ口上を残したのです。 とはいえ、もしアゼルバイジャンがアルメニアの国境変更をした際、なんの軍事行動も取らなければ国内外に弱腰がバレてしまいます。 とはいえ、もしイランが軍事行動を取れば、イラン北部のアゼルバイジャン民族が何をしでかすか分かりません。 アゼルバイジャンはGoycha-Zangazur共和国の花火なんか打ち上げてしまい、国民の期待値を上げてしまいました。これでアルメニア本土の領土を取らなければ、国内がどう反応するか不確定要素が残ります。 一方、武力でもってアルメニアの領土取っちゃえば、国際的にはロシアと同列の危険テロリスト国家扱いになるでしょう。悩ましいのです。 また、強気に出て、もしイランと衝突することになれば、ガスのスワップ契約もご破産となり、ユーラシア大陸のエネルギーハブとなる夢も危ういものとなります。これは欧州も困ります。 アルメニアの領土割譲となってくると、米国はトルコ・アゼルバイジャンの邪魔をしたいはずですが、極寒の欧州へのエネルギー供給の命綱であるアゼルバイジャンにどこまで強気の対応をできるか。アゼルバイジャンは欧州を人質にできるのです。 ロシアも黙ってるはずありません。 必ずどこかで揺さぶりをかけて、存在感を誇示してくるはずです。 そう、誰かがボタンを一つ掛け間違えれば大惨事になっちゃうんです。 細心の注意を払い、なんとか現実的な落とし所を見つける外交努力が必要になってくるのですが、そんな解決策を見い出せなさそうな馬鹿な国民と馬鹿なリーダーが勢ぞろいしています。。。 50年後の人類は『第三次世界大戦の始まりはナゴルノ・カラバフだった』と振り返ることになるかもしれません。
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不覚にも当ブログがTwitterでプチ炎上していたようです。様々なコメント・メッセージ・脅迫を頂きましたので、まとめて返答させて頂きたいと思います。 アゼルバイジャン人は大人しくて穏やかな人達だぞ? ぱっと見ではこの国のヤバさは分かりません。最低数か月現地に住んだうえで判断ください。 僕も最初はきれいな街で穏やかな人々という印象を持ちましたが、住み始めてすぐに考えが540度変わりました。 抑圧されたソ連の住人は伏し目がちにボソボソ喋るので一見穏やかな印象を受けますが、音が穏やかなだけであって「話している内容そのもの」は決して穏やかではありません。 僕の言っていることが嘘だと思うのであれば、InterNationsやFacebookでバクー居住経験のあるエクスパットに質問してみて下さい。(トルコ以外の)エクスパットはたいていアゼルバイジャンに超否定的です。 警察の目もあり、今現在バクーに住んでいるエクスパットは正直に答えてくれないかもしれないので、昔バクーに住んでいた人に聞いてみると良いと思います。 キレやすいのは(アルメニア人だけじゃなく)ジョージア人だろ! キレやすいのはコーカサス共通の特徴だと思います。日本でもキレやすい中高年が問題になっていますが、結構あれに近い感じのキレ方だと思います。 キレるポイントには三ヶ国でだいぶ傾向の違いがあると感じます:
逆に三カ国で共通なのは「(たとえ些細なことでも)物事が自分の思い通りにならないとキレる」という傾向がある気がします。 どうもキレ方には明確な男女差・年代差がある気がします。 ジョージアではよくオッサンがキレてます。女性がキレてるのは見かけたことないですね。私見ですが。 アゼルバイジャンでは若い女性がキレやすい印象を受けます。私見ですが。 ただDV率の高い国なので、男性は家庭でキレているのかもしれません(※アゼルバイジャン人女性の43%はDV被害者)。 そういえば、昔パブでたまたま隣に座ったアゼルバイジャン人女性が、夫のDVから逃げてきたが、娘の親権は夫にとられたため、娘に会うことができないと嘆いていました(そんな状況で酒飲んでんじゃねーよw)。「人生そのうち良いことあるよ」と慰めたら、「アゼルバイジャンに女として生まれたら人生はないのよ」とヤサぐれた台詞を返されたのをふと思い出しました。 ところで、とあるバクー在住の欧州系エクスパットが、アゼルバイジャン人がキレる理由について「近親相姦による遺伝障害ではないか」とのトンデモ設を提唱していました(私の意見ではないのであしからず)。こればかりは検証しようがないですが、遺伝的要因というよりは、ブレインウォッシングの影響が大きいのではと個人的には思います。 コーカサス三国の民の共通の問題点は? タクシーの運転が荒い。 コーカサスの民(特に男)はハンドルを握ると興奮して、F1ドライバーのような無茶な運転をする傾向があります。しょっちゅう事故ってるのでボロボロの車が結構走ってます。 運転の粗さをランク付けすると: 日本人(煽り運転) >> アルメニア人 >> ジョージア人 > アゼルバイジャン人 >>> 日本人(普通のドライバー) みたいな感じになると思います。 アゼルバイジャン人のタクシードライバーを見て気づいたのは、「カーナビ地図読めない人割合が高い」という点です。 明らかにGPSで進むべき順路が示されていても「目的地はどこだ?どの道を行けば良いんだ?」とトンチンカンな質問をしてきます。「地図見ろや」と返答すると運転手が困ってしまうのです。 傾向として、アゼルバイジャン人は「目視の情報・データを論理的に処理する能力が著しく低い」と感じます。 運転手に限らず、まともに契約文書も書けない弁護士、仕訳や税務計算のできない会計士、まともな診察もできない医者、数字の読めない銀行員、プログラミングのできないSEみたいな連中がうじゃうじゃいます。 よくこれで国が成り立つなと感心してしまいします。 知的生産能力をランク付けすると: 日本人 >>> アルメニア人 > ジョージア人 >> アゼルバイジャン人 みたいな感じだと思います。 上記の私の肌感覚は、IQテストの結果ともだいたい一致しているので、おおまかな傾向は捉えられてるのではないでしょうか:
コーカサス三ヶ国の人の見分け方を教えて! この三ヶ国は地理的には近いですが、人種的にはかなり別物です。(とはいえ国内でも地域差が相当ありますが)
とても仲の悪いアゼルバイジャン人とアルメニア人ですが共通の身体的特徴があります。 結構な確率で男性の左右の眉毛が繋がっているのです。ニュース等で彼らの映像が流れたときは注目してみて下さい。 (アゼルバイジャン人だけじゃなく)アルメニア人やジョージア人も嘘つくぞ! 旧ソ連諸国において嘘は「こんにちは」みたいなものです。ソ連は嘘で成り立っていた国です。 アゼルバイジャンとアルメニアの一般市民によるSNS上のフェイクニュース合戦を見ても分かるように、嘘に対するハードルが極端に低いのです。自分の主張が真実に基づくかどうかはあまり重要ではなく、自分の利益になるかどうかが重要なのです。 とはいえ嘘にも傾向の違いがあるように感じます:
コーカサス三国のヤバさに違いはある? 世界中どの国にもまともな人も悪い人もいますが、コーカサス三国のヤバい人達を分かりやすく例えると:
アゼルバイジャン人も人それぞれ、一括りに批判するのは良くない みんなブレインウォッシングされているので、一括りに扱って差支えないです。アゼルバイジャン人は見た目の多様性は凄いのですが、脳みその中身は多様性ゼロです。 例外的に幼少期に海外で教育を受けた人や、海外生活が長い人はアゼルバイジャンのヤバさを十分認識していますが、そんな人はごくごくごくごくわずかです。 ジョージアの欠点は? 道に犬のウンコが多い。 文化水準は? ジョージア、アルメニア、そして、イランは素晴らしい文化的蓄積があると思います。伝統工芸は職人により受け継がれ、豊かな伝統芸能もあり、食文化も多彩です。 UAEやサウジアラビアは文化水準が低いような認識がありますが、イスラムの伝統を受け継ぎ、モスク等の建築物は素晴らしく、また伝統のアラビア食を現代風にアレンジしており意外と旨いです。また世界から文化財やシェフを輸入しておりクオリティがあります。 私見で恐縮ですが、アゼルバイジャンは空っぽです。 首都バクーはほんの30年ぐらいまでただのVillageでした。そこにアパートを建て、地方から人を移住させ、無理矢理短期間で都市を造ったのですが、そんなレトルト食品のような町に歴史的な重みが根付くはずもなく、薄っぺらい張りぼてでは隠し切れないチープな本質が見えてきます。 独自の伝統にも乏しい気がします。 アゼルバイジャン人はShekiの伝統工芸品を自慢します。例えばアルムドゥグラスですが、これトルコのチャイグラスに上から絵描いただけでしょ? またカーペットも伝統工芸品なのですが、どう見てもイランのペルシャ絨毯の劣化版じゃね?バクーには世界初のカーペット博物館まで建ててしまいましたが、イランを差し置いてカーペット博物館を作るとは。。。ちなみに現地でカーペットを買っても「これは貴重な文化財なので許可証なしに持ち出すな」と空港で差し押さえられる場合があります。アゼルバイジャンカーペットに文化財としての評価があるとは思えませんが、実力・価値のないものに対してソビエト式のbureautic(官僚的手続き)なやり方で無理やり自作自演の権威付けをするのがアゼルバイジャンの手口です。 また本当に酷いのは、紀元前より存在するアルメニアの伝統食Lavashがユネスコ文化遺産に認定されたことに対し、「Lavashはアゼルバイジャンの文化である」と主張していることです。キチガイです。 別の投稿でも指摘したのですが、アゼルバイジャン民族って17世紀に成立した民族です。考えてみてください。当時存在しなかった人達がどうやってLavashを生み出すことができるのでしょうか?? もはやCultual Appropriation(文化の盗用)を通り越して、Cultural Stealing(文化泥棒)です。 こんなイランやトルコやアルメニアからパクった伝統と、ソビエト時代にロシアからコピペした文化の上に成り立つのがバクーです。
上にアルメニアとアゼルバイジャンを比較したイラストがありますが、本当にこの通りです。アゼルバイジャンには何もない、あるのは油だけです、とあくまで個人的な感想です。 (※12/26追伸:アゼルバイジャン民族とアゼルバイジャン国とは分けて考える必要がありそうです。こちらのツイートによるとイラン側のアゼルバイジャン民族「本土」には非常豊かな文化的蓄積があるとのこと。どうもアゼルバイジャン民族居住地北部の辺境DQNが独立したのがアゼルバイジャン国のようです。私はイラン側のアゼルバイジャン「本土」についてはよく知らないので、この投稿で評価しているのはあくまで辺境アゼルバイジャン「国」の文化についてです。) 私がアゼルバイジャンに私怨を募らさせている その通りです。 実際バクーに住んでみて、胸糞悪い人達に会い、胸糞悪い経験をしたので、その通り胸糞悪い記事を書いています。 ただ私怨というより事実を事実として書いているつもりです。ではなぜここまでネガティブな記事ばかりになるかと言うと、ネガティブな側面しかないからです。誰かアゼルバイジャンの良いところがあるのであれば教えてください。 ちなみに私世界を旅して色んな国に住んでますが、他の国でここまでネガティブな印象は受けたことはありません。 なぜ「移住ガイド」でネガティブなことを書く? 本ブログは非営利なので本音を書けます。移住をガイドする以上、たとえネガティブであっても現地の正確な情報を伝えるべきだと考えています。 また実際にバクーに住んでみて、この国のヤバさを日本語で伝えるのは使命だと感じるようになりました。英語では十分情報がありますが、日本人はあまりにアゼルバイジャンのことを知りません。 北朝鮮はミサイル撃つぞ撃つぞ詐欺をするだけで実際には撃ちません。 アゼルバイジャンは撃ちます。 今回のカラバフ紛争が始まる前から、世界中の記者やブロガーがアゼルバイジャンについて警鐘を鳴らし続けてきましたが、それでも武力行使は防げませんでした。 国民は戦争を支持し、アルメニア兵を爆撃するニュース映像に歓喜し、アルメニア兵の処刑・拷問動画がSNSのトレンドです。 この国は止めなければいけません。それができるのは国際社会からの圧力だけです。当ブログがその一助になれば幸いと考えます。 私の予想結構当たりましたね。やはりSarsangダムはアルメニア側に残して、南部の戦線を押し上げたところで停戦でした。 選挙が接戦でトランプもカラバフどころではなかったのでしょう。米大統領選挙前の米露共同仲介とはいきませんでしたが、ロシアの仲介でようやく停戦です。 アゼルバイジャンが振り上げた拳をどこに下ろすのか注目していましたが、カラバフ第二の都市でありアゼルバイジャンの文化的起源とされるShushaでした。ここを墜とせばアゼルバイジャン国民も納得しますし、アルメニア国民も諦めがつく絶妙なポイントだと思います。この都市はカラバフの首都Stepanakertからわずか10kmであり、また物流の要所でもあるので、アゼルバイジャンが今後カラバフの金玉を握り、いつでも兵糧攻めができる体制が整ったと言えるでしょう。
話は逸れますが、以前指摘した通り、アゼルバイジャンに文化なんてものは存在しません。全て外国からのパクりです。伝統工芸品や伝統料理ですら近隣国からのCultural Appropriation(文化の盗用)です。文化のない国に文化的起源(Shusha)が存在するのも不思議な気がします。せめて一度文化というものを理解してから文化について語ってほしいものです。 ちなみにアゼルバイジャン人にとってのShushaは「日本人にとっての京都のようなもの」との答えが返ってきます。日本人として一言言いたいのは、京都とShushaを比べるなと。レベルが違い過ぎる。 さて再三指摘している通り、この戦争はアゼルバイジャン主導で、ほぼ間違いなくアゼルバイジャンから始めた戦争です。その最大の目的は独裁一家(アリエフ家・パシャエフ家)による独裁体制の維持です。 幼少期より強力なブレインウォッシングでアルメニア人は悪魔だと信じ込まされてきたアゼルバイジャン人は、今回の戦勝でハイになり、国内の諸問題もすっかり忘れて酔いしれています。大統領への支持もうなぎ登りで、独裁一家もほっと一息でしょう。 今回の戦争で味をしめた独裁者は、今後支持率が下がる度にカラバフでドンパチ始めて国民の不満の矛先を逸らすことでしょう。だからこそ今回の侵攻でカラバル全土を完全制圧するのではなく、(後々いつでも戦争できるように)首都Stepanakertを含む一部をアルメニアの管理下に残したのだと推測します。まぁ完全に予想通りです。これでしばらく独裁体制は安泰でしょう。 以前アゼルバイジャンの北朝鮮化を指摘しましたが、北朝鮮よりたちの悪い独裁国家になりました。 前回の投稿でも指摘したのですが、アゼルバイジャンにとって戦略的に重要なのは、ナヒチェヴァン・トルコへの回廊確保です。なんと今回の停戦協定でアゼルバイジャン車両がアルメニアを通過してナヒチェヴァンにアクセスできるようになりました。これは大きな戦果でしょう。ナヒチェヴァンの不動産は買いですね。またこれからトルコ交易の物流業とトルコへの農産物等の輸出業は栄えるでしょう。 おそらくこのナヒチェヴァン回廊以外にも表に出ていない経済的な合意があるはずです。アゼルバイジャンから油・電気・水・食料を買えだの、アルメニア上空を飛行機飛ばさせろだの色々要求しているはずです。こういった経済的な合意も徐々に表に出てくるでしょう。 不覚にも今日まで気づかなかったのですが、なんとAnglo Asianが権益を持つ金鉱山がカラバフにあるらしいです。今回アゼルバイジャンがカラバフを占領したことで鉱山の開発ができると。 オイルマネーに加えて、ゴールドとはなんとも恵まれた。今後ますますアゼルバイジャンとアルメニアの国力差は拡大しそうです。 停戦後のPKOにトルコ軍が参加するとか参加しないとかいう話にもなってます。 トルコをこのカラバフ紛争の当事者としてテーブルにつかせることに成功したのも、トルコ・アゼルバイジャンとしては大きな戦果でしょう。この一件はトルコの軍事・外交プレゼンス拡大、ひいては、トルコ民族復権の第一歩となりそうです。 びっくりしたのはイランがアゼルバイジャン支持を明確に打ち出しましたね。アルメニアはショックでしょう。 なぜイランはこのタイミングでここまで明確にアゼルバイジャン支持を打ち出したのか。アゼルバイジャンに水源を押さえられたため友好関係を築こうとしているのか、イラン国内のアゼルバイジャン民族の独立運動を抑えるため「国境は尊重しましょうよ」というポジションを取っているのか、アルメニアに見切りをつけて勝ち馬に乗ったのか、イラン国内のアゼルバイジャン民族に忖度したのか、なにか外交面・経済面での見返りと引き換えにアゼルバイジャン支持を打ち出したのか。妄想が尽きません。 パシニャン首相の敗北宣言を読んだアルメニア人は、まるで玉音放送を聞いた終戦日の日本人のような心境だったでしょう。首都エレバンは敗戦を受け入れられないアルメニア人で混乱しているようですが、戦力差を考えれば降伏は妥当だったと思います。 ただ判断が遅すぎです。戦争に突入する前から色んなシミュレーションはしていたはずですし、勝ち目がないことも、ロシアが助けてくれないことも明確だったはずです。 であればロシアの仲介を待たずに開戦当初にとっとと降伏宣言してれば良かったのではないかと思います。そうしていればここまでカラバフの領土を削られることなかったはずですし、国際世論も味方につけれました。強硬な国内世論やメンツとの板挟みになり動けなったのだと思いますが、早めに降伏してようが遅れて停戦しようがいずれにせよパシニャン政権は持続不能です。名を捨てて実を取った方が良かったのではと思います。 しかしパシニャンも嫌なタイミングで首相になって、とんだ貧乏くじ引いちゃいましたね。 一点だけアルメニアにとって追い風なのは、アルツァフ(カラバフ)国家承認の動きが出てきていることです。一ヶ国でもアルツァフを承認する国が出てくるとアゼルバイジャンとしてはとても面倒なので、案外短いスパンでStepanakertにむけて再侵攻するかもしれません。 12月1日までにアルメニア軍はカラバフから撤退予定なので、アゼルバイジャン軍はその様子をじっとり眺めつつ、アルメニア軍がいなくなったらひっそり民族浄化をして、アゼルバイジャン人を入植させ支配を固めつつ、機を見て再侵攻という流れかと思います。 さてさて、ロシアは面目丸つぶれです。 (アメリカも失敗した)停戦の仲介を達成し、Stepanakertへの新経路Lachin corridorの警備員を務めるという最低限の役目は果たしたものの、東欧・中央アジアの同盟国からは「トルコに対して弱腰」で「いざという時に守ってくれない」ロシアというイメージがついてしまったでしょう。この衝撃はベラルーシにも波及します。 とはいえトルコ・アゼルバイジャンはロシアの顔に泥を塗るつもりは毛頭なく、良好な関係を継続したいと考えているはず。アゼルバイジャン人の反露感情を高めることなく、ロシアがアルメニアを守ったという実績をつくるための次なるシナリオを準備していることでしょう。 アゼルバイジャン軍は「ある程度満足のいく戦果」を挙げつつあると個人的には思います。今回のナゴルノ・カラバフ紛争第一章の山場は近いかも。 カラバフの最新の戦況ですが、Live Mapが非常に良くまとまっているので是非ご覧ください。
南部戦線 カラバフ南部、イランとの国境沿いの最激戦区を勝手に南部戦線と名付けました。ご覧頂ければ分かるように、アゼルバイジャン軍はカラバフとイランとの国境を塞ぐように一帯を占拠していっています。狙いは以下かと。
北部戦線 同じくカラバフ北東部の戦線を北部戦線と勝手に命名して、狙いについても簡単に推察。
今後の展開 アゼルバイジャンはカラバフの陸の孤島化に成功し、南部Khoda Afarinダムを押さえたことで、じわじわと地元住民の生活を破壊できる状態に。 アゼルバイジャン軍がもう一段戦線を押し上げてから一旦停戦に入るかな? 北部Sarsangダムまで占拠するとアルメニアから猛烈な仕返しに合いそうなので、その一歩手前で、大統領選挙直前のトランプに花を持たせる形でアメリカ仲介の一時停戦に入るかもと予想してます。 トランプが(選挙を意識して)「アルメニア人はいいやつだ」とアルメニア側にリップサービスを始めたので、アゼルバイジャンの独裁者アリエフはおそらく裏で「アルメニア寄りのコメントを控えてくれたら、あなた(トランプ)をヒーローにして停戦しますよ」と囁いていることでしょう。 難しいのはプーチンにも見せ場を作ってあげないといけないので、米露共同での停戦仲介になるかもしれないですね。 となると米露核軍縮とパッケージでの取り扱いになるかもです。中東和平に加えて核軍縮とカラバフ停戦をまとめたらトランプはノーベル平和賞間違いないでしょう。 いずれにせよこれから数日が今回のカラバフ紛争の第一章の山場です。 戦局を優位に進めるアゼルバイジャンは米露相手に一体どんな条件を要求するのでしょうか。(逆に米大統領選挙までに停戦がまとまらない場合泥沼化しそうです。) 一時停戦が上手くいったら、(PKOが入らない場合)アゼルバイジャン軍がアルメニア系住民をひっそりと民族浄化しながら散発的にドンパチやって、機を見て再侵攻というシナリオかと思います。 アゼルバイジャンはトルコが介在しない終戦は受け入れないはずなので、一旦停戦してもまたドンパチ始めると思います。 以上がベストケースのシナリオです。 逆にワーストケースは一時的な国際世論は気にせず、アゼルバイジャン軍がこのままカラバフの大部分を占領するという筋書きです。やりかねない。(後々ドンパチ始める口実は残しておきたいはずなので、カラバフの100%完全占領はしないと思います) 話題のナゴルノ・カラバフを取り巻く状況を一枚にまとめようと苦心したのですが、私の画力ではこれが精一杯でした。見苦しくて恐縮です。
私長年バクーに居住しており、カラバフ問題に関しては多少なりとも理解しているつもりですので、ちょいと解説させてください。 アゼルバイジャン人とアルメニア人ってどんな人? まず99%の日本人はアゼルバイジャンもアルメニアもよく知らないでしょう。 RIZINライト級王者のTofiq Musayevがアゼルバイジャン人で、モデルのKim Kardashianがアルメニア人。 ではどんな人達かというと:
まぁ、こんなアゼルバイジャン人とアルメニア人が揉めたらえらいことになるわな。 なんでナゴルノ・カラバフで揉めてるの? とっても簡単に最近の流れを時系列でまとめます:
ちなみにカラバフに資源や戦略的要所がある訳ではなくただの山です。 竹島並みに不毛な領土紛争。 今回の戦争はどちらが仕掛けた? お互い相手が先制攻撃をしてきたと非難しあっているが、真実は闇の中。 今年の7月頃から散発的な軍事衝突が発生しているが、9月後半に発生した本格的な衝突に関してはフランスのマクロン曰く「アゼルバイジャンが先に仕掛けた」とのこと。おそらくなにか証拠をつかんだのだろう。 私自身もアゼルバイジャンが先に仕掛けたと推測している:
状況証拠から察するに、今戦争をして得をするのはアゼルバイジャン。米中対立とコロナのどさくさに紛れて国境を書き換えるチャンス。 先週末からの本格戦闘以降、アゼルバイジャン軍がカラバフに攻め込んでる戦況を見ても、アゼルバイジャンから先に仕掛けたという説の方が納得感あるかな? 各国の反応は?
大変複雑ですね。。。 今後の展開は? 報道ベースですが、戦局はアゼルバイジャン軍がカラバフ・アルメニア軍を圧倒してます。戦力差を考えれば当然か。 また、現地のアゼルバイジャン人の民意は「今回でカラバフ問題に決着をつける」です。即ち独裁者アリエフとしても中途半端な戦果では国民を納得させれません。 とはいえ、誰もこの紛争がロシア対トルコという構図になることは望んでおらず、あくまでアルメニア対アゼルバイジャンの局地紛争に留めたいはず。 大国の介入前にスピード決着でアゼルバイジャンがカラバフのかなりの部分を奪い返したタイミングで、ロシア・トルコ・フランス・イギリス・アメリカあたりの仲介で停戦というのが妥当な流れではないでしょうか?運良くトランプもコロナに感染しアメリカの動きも鈍り、アゼルバイジャンのカラバフ侵攻はしばし続くか。 一方カラバフ・アルメニアはゲリラ戦で時間を稼ぎ、国際社会が介入してくれるのを待つか(誰も介入したくないのだが)。 追い詰められたアルメニアがぶちキレて前代未聞のパイプライン攻撃を実施しないことを祈る。 アルメニアがBTCパイプラインを攻撃した場合、アゼルバイジャンは躊躇なくアルメニアの原発を攻撃するだろう。 あるいは、アルメニアの危険性とBTCパイプラインの重要性を喧伝するため、アゼルバイジャンが自作自演でパイプライン近郊に爆弾落とすかもしれない。 あるいは、アルメニアが本当にヤバくなったら、ロシアを引きずり込むために、アルメニアが自作自演で駐留ロシア軍に砲撃するかもしれない。 これは冗談ではない。アゼルバイジャン人もアルメニア人も「平気でそういうことのできる人達」だからだ。現地に住めば分かる。 これがアゼルバイジャンの本性です。 この国・国民の異様さ、気持ち悪さ、過激さ、危険さ。。。1~2ヶ月現地に住めば分かります。 国際社会はアゼルバイジャンに対し断固とした措置を取るべきです。 オイルマネーで軍備を拡大したこの国は、第二の北朝鮮になる可能性があります。 事の発端は、国境紛争を抱えるアゼルバイジャン東部Tovuz地方の国境近辺でアルメニア軍とアゼルバイジャン軍が交戦。双方越境して攻撃をし、双方民間人に死傷者発生。 これは正直どっちが先に攻撃したのかよく分かりません。
3.11原発事故を経験した日本人として、原発を恫喝に利用するアゼルバイジャンに対しとても悲しい気持ちになりました。 もうこの国はクソです。ただのクソです。 アルメニア人も結構過激な奴が多いですし、別にアルメニアの味方をするつもりはありませんが、それにしてもアゼルバイジャン人はひど過ぎです。 双方のTweetをいくつか比べて頂ければ一目瞭然なのですが、「平和を叫ぶアルメニア人」と「憎悪・復讐・差別を叫ぶアゼルバイジャン人」、どちらの民度が高いかは明白です。 国際社会は21世紀にこんな危険な国が存在することをゆるしてはいけません。 残念ですね〜
本ブログでも再三指摘している通り、アゼルバイジャンって結構ヤバい国です。そんな国でサッカーの大きな大会を開くと、こういう事態も起きますよね。 (日本人にとっては極めて安全な国です) 「大きな損失だ」ムヒタリアンのEL決勝欠場が決定。「安全が保証されない」と無念の断念 ムヒタリアン、政治問題でEL決勝に帯同せず「チームメイトを応援し続ける」 背景をご存じない方のために状況を要約すると、アゼルバイジャンはアルメニアと現在進行系の領土紛争を抱えております。両国の憎悪は激しく、30年程前にはアゼルバイジャン市民によるアルメニア系移民の大虐殺も起きました。 さてさて、この度アゼルバイジャンの首都バクーにてサッカーのヨーロッパリーグ(EL)決勝(アーセナル対チェルシー)が開催されるのですが、上記のような経緯もあり、アーセナルのアルメニア人プレーヤーであるムヒタリアン(香川の元チームメイト)の安全確保に懸念が持たれていました。 そしてこの度、ムヒタリアン本人がEL決勝の出場を辞退するという決断を下したとのことです。 これは仕方ないですね。 例えばキレやすいアゼルバイジャン人が試合中にピッチになだれ込んできたりして、ムヒタリアンに危害が及ぶ可能性もあり、とても彼が試合を行える状況ではないです。外国人サポーターも安全ではないです。 ムヒタリアンとアーセナルは英断を下したと思います。 また、アゼルバイジャン国内には未だ多数のアルメニア系移民もおります。(彼らは名前も変えて、経歴も隠してアゼルバイジャン人として振る舞っているのですが)緊張が高まるとそういったアルメニア系移民が魔女狩りにあう可能性もあります。 この点からもムヒタリアンの入国は現実的ではないでしょう。 英国では今回のEL決勝をボイコットしようという動きも起きているようです。 さてさてどうなるか。 |