今回は質問の多かった恋愛関係についてです。
こちらもアゼルバイジャンは本当に独特です。 近親相姦はダサい ほんの一昔前までバクーでもアゼルバイジャン伝統の近親婚が普通でした。両親が親戚から同年代の相手を連れてきて、いきなり「お前ら結婚せー」となるのです。 友人のアゼルバイジャン女性曰く「アゼルバイジャンでは結婚相手は親が勝手に決める。宝くじみたいなもの。開けてみるまで当たりがどうか分からない」とのこと。うまいこと言うな。 この近親婚はまだまだ地方では一般的なのですが、最近の欧米カルチャーの流入に伴い「さすがにおかしいよね」となりつつあり、最近のバクーの若者は自力で相手を見つけようと頑張ってます。 その一方で、自力で相手を見つけれなかった人はそのまま独身で取り残されたりします。アゼルバイジャンではだいたい20代前半~中盤でみんな結婚するので、特に女性はこの時期を逃すと結婚相手を探すのが難しくなります。 私のアパートの一つ下の階に住んでいるアラサーお姉さんは「親が従弟と結婚させようとしてきたけど、私にとって彼は幼馴染みたいなもので男性として見れなかった。だから私は独身なの」とのこと。このお姉さんしょっちゅう私の部屋に乗り込んできてワインをしこたま飲んで帰っていく迷惑な人です。 親も手をこまねいている見ているだけではありません。親戚がダメなら小さい頃からよく見知った近所の子とか、仕事関係の人とかを繋げようとします。 近所のよく行くクリーニング屋のおばちゃんにいきなり「うちには20代の娘がいる。どうだ?」と聞かれびっくりしたことがあります。お母さん攻め過ぎ。 アゼルバイジャン雄の求愛行動 さて、アゼルバイジャン人の男女が意気投合してデートに行ったとします。初回のデートが終わると、男性が女性にこんなメッセージを送ることがあります「裸の写真を送れ」。。。これは次のステップに進みたいという男性のこみ上げる欲望の意思表示です。 女性はこれを無視することもありますし、裸の写真を送り返す場合もあります。 女性が裸の写真を送り返すとめでだくベッドに突入です。ただしここアゼルバイジャンでは婚前セックスはタブーなので、オーラルセックスもしくはアナルセックスが主流らしいです。 私の彼女に上記の裸写真カルチャーの真偽を聞いてみました。 私:「アゼルバイジャンの男は彼女に裸の写真を要求するってマジ??」 元カノA:「(慌てて)な、なんでそれを知ってるの?誰から聞いたの?わ、わたしは写真あげないわよ。」 元カノB:「私は今まで彼氏が6人いたけど、全員裸の写真とアナルセックスを要求してきたわ。私に裸の写真を要求しなかったのはあなたが初めて」 と謎のポイントで感動されました。。。 元カノC:こっちが何も言ってないのにパンツ一丁の写真を送ってきました。この娘は婚前セックス大丈夫な娘でしたが、終わった後に「罪を犯してしまった」と後悔していました。アゼルバイジャン(イスラム?)の伝統では婚前セックスは「罪」な行為らしいです。 結婚圧力 アゼルバイジャンの結婚適齢期は早いです。だいたいみんな20代前半~中盤で結婚するので、30代以降で結婚してない人は"軽く変な人"みたいな目で見られてる気がします。 従って付き合いはじめてすぐに結婚の話になります。 最初の一週間で「ねぇいつ結婚する?」「子供は何人欲しい?」「私はずっとあなたのそばにいる」みたいな感じです。 「いや、僕まだあなたのこと良く知らないんですけど、、、」とはとても言えず、「え、ああ、、」みたいな空返事をすることになります。 笑いのツボ アゼルバイジャン人と日本人って付き合う場合けっこう相性が良いんじゃないかと思います。
ネットナンパ 私はTinderをよく使います。他にもローカルのマッチングアプリもあるらしいですが。 特に海外在住歴のあるような娘はアジア人男性に結構オープンです。 勝利の法則は日本と同じです:
海外在住歴のある子は普通にセックスにオープンです。 そういう子は逆アゼルバイジャン人の男性は避けてるようです(「この女は婚前セックスしやがった」という噂が広まるため)。 難しいのは、家に来てもセックスNGの子ももちろんおり、直前までその見極めはつきません。 スラブよりアラブ アゼルバイジャンの女の子はアラブっぽい子が半分ぐらい、スラブっぽい子が1割弱ぐらい、残りは人種分類不能な感じです。 スラブっこい子とかロシア人はアゼルバイジャンの男をやや嫌っている人もいて、アジア男性受けは良いのですが、正直あのゴツゴツガサガサした感じと独特の匂いは日本男児にはキツいものがあります。 僕はだんぜんチョコレートっぽい香りのするアラブっぽい娘の方が好きです。
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アゼルバイジャンでの人種差別はかなりキツい方です。 「アゼルバイジャンの人々はとても友好的で差別なんてないわ」なんて息を吸うように嘘をつくアゼルバイジャン人に出くわしても真に受けてはいけません。 私の認識では残念ながらほとんどのアゼルバイジャン人は人種差別主義者だと思います。ごく普通の人が日常会話で悪気もなく人種差別コメントを連呼してますし、そういう差別的な言動が悪いことだという基本認識すらない気がします。 「それは良くない考え」だと注意するとなぜか逆ギレされるので手に負えません。 (嘘だと思う方はバクー在住のエクスパットに「現実」を聞いてみてください) 今回はそんなアゼルバイジャンの人種差別の現状をまとめてみたいと思います。 アルメニア人 まずはSNSに流出してしまったアゼルバイジャンの小学校でのブレインウォッシングの模様をご覧ください。 「敵は誰??」と聞かれた子供たちが無邪気に「アルメニア人!!」と答える様が印象的です。お子様のいる家庭の方に裏を取ってみたのですが、この手の教育は未だに普通に行われているとのこと。 独裁体制を強固なものとするため、アルメニアという敵を国民の脳みそに繰り返し繰り返し刷り込んでいるのです。
「アルメニア人は敵だ」「アルメニア人は殺せ」といった言動はアゼルバイジャンでは学校で習う"正しいこと"なのです。 この「特定の人種集団に対する差別・ヘイト・暴力が賞賛される」という21世紀の人類の英知とは真逆の思考回路が、アゼルバイジャンに強力な人種差別の土壌を作り上げ、また国民の民度を著しく低下させている最も大きな要因だと私は考えます。 日常生活の至る場面でアルメニア人に対するヘイト・憎悪を目撃します。 会話の中でちょっとでもアルメニアにかする話題が出ようものなら「アルメニア人は悪者」「アルメニア人は糞」みたいな(会話の流れに何の関係もない)一文が必ず紛れ込んできます。 アルメニア人差別は経済や法律にまで反映されています。 例えば外資企業がアルメニア企業やアルメニア人と取引があると、アゼルバイジャン企業と契約できなかったり、銀行のコンプライアンス部門に口座を閉鎖されたります。(コンプライアンス部門がこんな反コンプライアンスな行動を取るのですw) またアルメニア人に対する人種差別法案もあり、アゼルバイジャン経由でジョージアに輸送される荷物のうち、受取人がアルメニア人っぽい苗字をしているものはアゼルバイジャン税関で没収されます! これらのおぞましい行いはアゼルバイジャンでは賞賛され、また"法律"にまでなっているものなのです。。。 国籍=人種=一括り 最近サッカーのチャンピオンズリーグでルーマニア人の審判がアフリカ系の選手を「おい黒人」と呼んでかなり問題になりましたが、当の審判やルーマニア人は何が問題なのか理解できないといった反応でした。 これは東欧・ソビエト独特なのですが、「人を国籍や人種で一括りに扱う」ことがごくごく一般的なのです。「〇〇人は✕✕だ」「△△人は▽▽だ」といった具合です。 まともな国で国籍・人種で人を一括りに扱うと人種差別問題になりますが、国境という境界で強力に閉鎖された環境のなかに一様な思考回路の人々が生活する東欧・ソビエトの閉鎖国家ではなんでもかんでも「国」で杓子上下に分けて判断・評価する前時代的な慣習が未だに色濃く残っています。 こういう人達なので人を「おい黒人」と人種で呼んでみたり、特定の人種集団に対し一括りの評価をしたり(例:中国人はXXだ)といった、不愉快極まりない"人種差別的思考回路がデフォルト"なのです。 そしてアゼルバイジャンでも人を人種・国籍で評価するという思考回路はデフォルトです。 おかげで私もアゼルバイジャン人を一括りに扱う癖がついてしましましたが、「アゼルバイジャン人はXXだ」と一括りに評しても差支えないぐらいに"一様な思考回路の人々"なのです。 我々島国日本人も相当に一様ですが、超閉鎖国家の民アゼルバイジャン人はそれを凌ぐ一様さといっても過言ではないでしょう。 アラブ人 アラブ人に対するヘイト・差別も凄まじいものがあります。 どう見てもアゼルバイジャン人も(肌のやや明るい)アラブ系なのですが、「俺たちアゼルバイジャン人はアラブ人とは違うんだ」と言わんばかりに会話の節々にアラブ系に対するヘイトが紛れ込みます。 私が直接アゼルバイジャン人から聞いたアラブ人差別コメント集を紹介します:
これガチで日常会話です。おぞましい。 BLACK こちらはロシア人によるアゼルバイジャン人に対する差別のお話です。 ロシア人の女性と飯を食いに行った際、ロシアにいるアゼルバイジャン人の話になりました。 女性「モスクワでは時々BLACKがボコボコに殴られてるわ」 私「BLACKってなに?アフリカ人のこと?」 女性「BLACKっていうのはアゼルバイジャン人のことよ」 私「なんでBLACKって言うの?」 女性「アゼルバイジャン人ってなんか黒いじゃん。目とか髪とか肌とか」 私「...」 このBLACKやDARKというのはロシア人がコーカサスの民(アゼルバイジャン人・アルメニア人・ジョージア人)に対して使う蔑称とのことです。(正確には черножо́пый = Black Ass) ロシア人にとっては「白さ」こそが価値であり、最も白いロシア人が最も優れた人種であるというおぞましい価値観をソビエト全体に押し付け、そうしたおぞましい考えが未だに残っているのです。 そんなこんなでロシアにいるコーカサスの民もさすがに怒り、モスクワでは数年おきにロシア人の人種差別集団とコーカサス系移民との大規模衝突が起こります。ロシア人の人種差別集団が、コーカサス移民が多く働く市場に殴り込んだりします。ロシア人差別集団の怖いところは相手が女・子供でも容赦なくボコボコにし、毎回死者が出ます。 セルフホワイトウォッシング 以上のような背景からアゼルバイジャン人は「アラブ人になりたくない」「白くなりたい」のです。 結果なにが起きているかというと"肌の白い人がモテる"という現象が起きています。 ロシア・ヨーロッパ系の家系で肌の白い人がイケていて、そういう人と結婚して子供も白くなったらハッピーなのです。
ここで、話は少し逸れますが、アゼルバイジャン人が日常的にやらかす歴史修正(Revisionism)にも、このセルフホワイトウォッシングが関連してきます。 超ざっくりまとめると、そもそもアゼルバイジャン民族ってカザフスタン人がイラン人と混血して誕生し、この地域に住み着いて(攻め込んで)アルメニア人と混血して現在のようななんとも言えない見た目になったわけです。(あとトルコ人・ジョージア人あたりの血も入ってます。) ところが白人になりたいアゼルバイジャン人は自身の起源がカザフスタン人やイラン人であっては困るのです。だからこそ別投稿で紹介したカフカス・アルバニア人なる無関係の民族を引っ張ってきて、無理矢理そいつらをアゼルバイジャン人の起源としたのです。自身の歴史すらもセルフホワイトウォッシング。 アゼルバイジャン人が激しく差別するアジア人・アラブ人・アルメニア人ですが、実のところアゼルバイジャン人自身がアジア人+アラブ人+アルメニア人の混血民族なんです。 中国人 最近話題のウイグル人は言語的にも人種的にも相当アゼルバイジャン人に近い人々です。ウイグルとアゼルバイジャンとの繋がりも強く、バクーからウルムチに直行便も飛んでます。 そのためウイグル人を迫害する中国はアゼルバイジャン人、ひいてはトルコ系民族全体にとって共通の敵なのです。
といった具合です。 親日国?? ネットでアゼルバイジャンは親日国みたいなガセネタを見かけますが、現地で特に親日を感じたことはありません。 独裁大統領イルハム・アリエフが日本好きで、また科学技術や文化が素晴らしい国という薄い印象はあるのかもしれませんが、特にアゼルバイジャン人は日本のことなんて気にしてません。(たまにトルコ系の家系の人で「日本人は兄弟だ」みたいな人はいますが) 中国人に対するヘイトの影響もあると思うのですが、むしろしょっちゅう差別や嫌がらせを受けます。 特に私はアゼルバイジャン人の彼女を連れているため、「チャイニーズがアゼルバイジャンの女に手出しやがって」といった感じで目を付けられ、おそらく最も強力な差別を受けていると思います。日中歩いているだけで暴言は浴びせられるわ、釣り目のポーズでからかわれるわ、彼女のスカートはめくられるはです。 特にコロナで外出規制がかかって以降は、人々の醜い内面がどんどん表に出るようになったと思います。 アゼルバイジャンにお越しの際は是非通訳を連れていかれることをお勧めします。 アジア人があるいていると、人々がジロって見てきてヒソヒソ話を始めるのですが、その内容を翻訳させると、アゼルバイジャンのおぞましい人種差別の実態を認識頂けるかと思います。 「逆らったらレイプするぞ」と警察が市民を脅迫する国アゼルバイジャン。 今回はベラルーシやロシアと並ぶ世界最凶アゼルバイジャン警察の特集です。 国連 Human Rights Watch のウェブサイトはかなり読み応えがあります。冒頭からズバズバ切り込んでます。 "Azerbaijan’s government continues to wage a vicious crackdown on critics and dissenting voices. The space for independent activism, critical journalism, and opposition political activity has been virtually extinguished as so many activists, human rights defenders, and journalists have been arrested and jailed, and laws and regulations restricting the activities of independent groups and their ability to secure funding adopted. Other persistent human rights problems include torture, interference in the work and independence of lawyers, and restrictions on media freedoms. While criticizing the increasing crackdown, Azerbaijan’s international partners have failed to set conditions for future cooperation that will help secure rights improvements." "(Google翻訳) アゼルバイジャン政府は、批評家や反対意見に対する悪質な取り締まりを続けています。 非常に多くの活動家、人権擁護家、ジャーナリストが逮捕され投獄され、独立したグループの活動と資金を確保する能力を制限する法律や規制により、独立した活動、批判的なジャーナリズム、野党の政治活動の余地は事実上消滅しました。 その他の永続的な人権問題には、拷問、弁護士の仕事と独立への干渉、メディアの自由の制限などがあります。 取り締まりの強化を批判する一方で、アゼルバイジャンの国際的なパートナーは、権利の改善を確保するのに役立つ将来の協力の条件を設定できていません。" その他サイトの内容を要約します:
こちら第二次世界大戦中の出来事ではありません。ドラマや映画のワンシーンでもありません。 21世紀になった今、現在進行形でアゼルバイジャンで起きていることです。ちなみに数年前はもっとエグい投獄・拷問があった気がするので、だいぶ状況はマシになったと思います。 昨年10月に起きたデモをたまたま遠目から生観戦できたのですが、ガチでデモ隊の人を警官隊が取り囲んで、まるで物でも扱うかのように装甲車の中に放り込んでました。 私のアゼルバイジャン人の友人はこの一件にショックを受け、こんな国で子供を教育する訳にはいかないと、アゼルバイジャン国外への移住を決断致しました。
「レイプするぞ」by 警察官 ひとたび連行・投獄されると暴行や電気ショックといった拷問が待ち受けているのですが、大アゼルバイジャン警察の特徴は性恫喝でしょう。 「逆らったらレイプするぞ」「お前の妻と娘をレイプしてやる」「この警棒と瓶を突っ込むぞ」といった具合です。 アメリカ政府のレポートによると、恫喝だけではなくなんと実際に警官による(器具を使った)レイプも行われていたようです。。。恐ろしや。 ムヒタリアンのファンは職質 アゼルバイジャン警察がネットでちょびっと注目を集めたワンシーンがあります。 昨年サッカー欧州リーグ(EL)の決勝戦がバクーで行われた際、アーセナル所属のアルメニア人ムヒタリアン(香川の元同僚)が安全上の観点から試合に同行しない(アゼルバイジャンに入国しない)という決断を下し話題になりました。 とはいえバクー入りしたアーセナルサポーターの中にはムヒタリアンのファンもおり、ムヒタリアンのユニフォームを着た男性が警察に呼び止められるという一幕が映像に収められました。 話は逸れますが、これが(警察に限らず)典型的アゼルバイジャン人の行動様式です。アルメニアに関連するものは全て問答無用で悪なのです。
第二次ナゴルノ・カラバフ紛争開戦直前にはアルメニア人に対する人種差別法案も可決され、アゼルバイジャン経由でジョージアに輸送される荷物のうち、受取人がアルメニア人っぽい苗字をしているものはアゼルバイジャン税関で没収!というとんでもない暴挙に出ました。 繰り返しますがこれは21世紀のお話です。 無自覚の罪 当の警察官はというとどうも悪いことをしているという自覚が薄いように思います。「警官ってこんなもんでしょ」という態度です。また警官は基本的に英語が話せない人ばかりなので、自分達のやっていることが世界の感覚では恥さらしであるという認識も薄いように感じます。 大アゼルバイジャン警察は外国人には敏感で、私のアパートにもしょっちゅう見回りにきますし、歩いていても突然呼び止められ傲慢な態度で「ID見せろや」とやって来たります。 私はムカついたら「マナーが悪いぞ」「どーゆー法律に基づいてそんなこと要求してるんだ」と文句を言うので警察にびっくりされます。警官に対してそんな態度するやつはいないので、まるで鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、逆にめちゃくちゃ丁寧な対応になります。 人権派弁護士 警察の話からは逸れますが、ビザの関係で弁護士を雇おうとした際、アゼルバイジャン人の友人から「その弁護士が国連Human Rights Watch関連の仕事をしていたら問題だ」とのアドバイスを受けました。 どうも国連等の依頼を受けてアゼルバイジャン政府・警察の人権侵害を調査している弁護士を使うと行政手続きでかなり不利になるようです。 「なんで人権保護の活動をしたら問題なんだ?良いことなんじゃないの?」と聞いたら「いや、とにかく問題なんだ」とよく分からない回答。。。 この国では正しいことをすると問題になるようです。 骨太ジャーナリスト 報道の自由度ランキングで世界180ヶ国中なんと第168位(ほぼ最下位グループ)にランクされたアゼルバイジャンではジャーナリズムなんてものは存在せず、ほぼ全ての報道が嘘まみれで独裁者称賛で大本営発表です。記者には国からアパートが提供される公然賄賂っぷりです。 そんな中でも政府や警察と闘う骨太のアゼルバイジャン人活動家もいるのですが、そんなことをするとまず警察から恫喝が来ます。またそういった活動家が国外で暴れないようNo-Fly Listというものがあり、国外に脱出しようとしても国境で止められてしまいます。 外国人記者等の場合は逆で、永久入国禁止となります。 みなさん、アゼルバイジャンにお越しの際は絶対に政府や大統領を批判しないようにしましょう。 不覚にも当ブログがTwitterでプチ炎上していたようです。様々なコメント・メッセージ・脅迫を頂きましたので、まとめて返答させて頂きたいと思います。 アゼルバイジャン人は大人しくて穏やかな人達だぞ? ぱっと見ではこの国のヤバさは分かりません。最低数か月現地に住んだうえで判断ください。 僕も最初はきれいな街で穏やかな人々という印象を持ちましたが、住み始めてすぐに考えが540度変わりました。 抑圧されたソ連の住人は伏し目がちにボソボソ喋るので一見穏やかな印象を受けますが、音が穏やかなだけであって「話している内容そのもの」は決して穏やかではありません。 僕の言っていることが嘘だと思うのであれば、InterNationsやFacebookでバクー居住経験のあるエクスパットに質問してみて下さい。(トルコ以外の)エクスパットはたいていアゼルバイジャンに超否定的です。 警察の目もあり、今現在バクーに住んでいるエクスパットは正直に答えてくれないかもしれないので、昔バクーに住んでいた人に聞いてみると良いと思います。 キレやすいのは(アルメニア人だけじゃなく)ジョージア人だろ! キレやすいのはコーカサス共通の特徴だと思います。日本でもキレやすい中高年が問題になっていますが、結構あれに近い感じのキレ方だと思います。 キレるポイントには三ヶ国でだいぶ傾向の違いがあると感じます:
逆に三カ国で共通なのは「(たとえ些細なことでも)物事が自分の思い通りにならないとキレる」という傾向がある気がします。 どうもキレ方には明確な男女差・年代差がある気がします。 ジョージアではよくオッサンがキレてます。女性がキレてるのは見かけたことないですね。私見ですが。 アゼルバイジャンでは若い女性がキレやすい印象を受けます。私見ですが。 ただDV率の高い国なので、男性は家庭でキレているのかもしれません(※アゼルバイジャン人女性の43%はDV被害者)。 そういえば、昔パブでたまたま隣に座ったアゼルバイジャン人女性が、夫のDVから逃げてきたが、娘の親権は夫にとられたため、娘に会うことができないと嘆いていました(そんな状況で酒飲んでんじゃねーよw)。「人生そのうち良いことあるよ」と慰めたら、「アゼルバイジャンに女として生まれたら人生はないのよ」とヤサぐれた台詞を返されたのをふと思い出しました。 ところで、とあるバクー在住の欧州系エクスパットが、アゼルバイジャン人がキレる理由について「近親相姦による遺伝障害ではないか」とのトンデモ設を提唱していました(私の意見ではないのであしからず)。こればかりは検証しようがないですが、遺伝的要因というよりは、ブレインウォッシングの影響が大きいのではと個人的には思います。 コーカサス三国の民の共通の問題点は? タクシーの運転が荒い。 コーカサスの民(特に男)はハンドルを握ると興奮して、F1ドライバーのような無茶な運転をする傾向があります。しょっちゅう事故ってるのでボロボロの車が結構走ってます。 運転の粗さをランク付けすると: 日本人(煽り運転) >> アルメニア人 >> ジョージア人 > アゼルバイジャン人 >>> 日本人(普通のドライバー) みたいな感じになると思います。 アゼルバイジャン人のタクシードライバーを見て気づいたのは、「カーナビ地図読めない人割合が高い」という点です。 明らかにGPSで進むべき順路が示されていても「目的地はどこだ?どの道を行けば良いんだ?」とトンチンカンな質問をしてきます。「地図見ろや」と返答すると運転手が困ってしまうのです。 傾向として、アゼルバイジャン人は「目視の情報・データを論理的に処理する能力が著しく低い」と感じます。 運転手に限らず、まともに契約文書も書けない弁護士、仕訳や税務計算のできない会計士、まともな診察もできない医者、数字の読めない銀行員、プログラミングのできないSEみたいな連中がうじゃうじゃいます。 よくこれで国が成り立つなと感心してしまいします。 知的生産能力をランク付けすると: 日本人 >>> アルメニア人 > ジョージア人 >> アゼルバイジャン人 みたいな感じだと思います。 上記の私の肌感覚は、IQテストの結果ともだいたい一致しているので、おおまかな傾向は捉えられてるのではないでしょうか:
コーカサス三ヶ国の人の見分け方を教えて! この三ヶ国は地理的には近いですが、人種的にはかなり別物です。(とはいえ国内でも地域差が相当ありますが)
とても仲の悪いアゼルバイジャン人とアルメニア人ですが共通の身体的特徴があります。 結構な確率で男性の左右の眉毛が繋がっているのです。ニュース等で彼らの映像が流れたときは注目してみて下さい。 (アゼルバイジャン人だけじゃなく)アルメニア人やジョージア人も嘘つくぞ! 旧ソ連諸国において嘘は「こんにちは」みたいなものです。ソ連は嘘で成り立っていた国です。 アゼルバイジャンとアルメニアの一般市民によるSNS上のフェイクニュース合戦を見ても分かるように、嘘に対するハードルが極端に低いのです。自分の主張が真実に基づくかどうかはあまり重要ではなく、自分の利益になるかどうかが重要なのです。 とはいえ嘘にも傾向の違いがあるように感じます:
コーカサス三国のヤバさに違いはある? 世界中どの国にもまともな人も悪い人もいますが、コーカサス三国のヤバい人達を分かりやすく例えると:
アゼルバイジャン人も人それぞれ、一括りに批判するのは良くない みんなブレインウォッシングされているので、一括りに扱って差支えないです。アゼルバイジャン人は見た目の多様性は凄いのですが、脳みその中身は多様性ゼロです。 例外的に幼少期に海外で教育を受けた人や、海外生活が長い人はアゼルバイジャンのヤバさを十分認識していますが、そんな人はごくごくごくごくわずかです。 ジョージアの欠点は? 道に犬のウンコが多い。 文化水準は? ジョージア、アルメニア、そして、イランは素晴らしい文化的蓄積があると思います。伝統工芸は職人により受け継がれ、豊かな伝統芸能もあり、食文化も多彩です。 UAEやサウジアラビアは文化水準が低いような認識がありますが、イスラムの伝統を受け継ぎ、モスク等の建築物は素晴らしく、また伝統のアラビア食を現代風にアレンジしており意外と旨いです。また世界から文化財やシェフを輸入しておりクオリティがあります。 私見で恐縮ですが、アゼルバイジャンは空っぽです。 首都バクーはほんの30年ぐらいまでただのVillageでした。そこにアパートを建て、地方から人を移住させ、無理矢理短期間で都市を造ったのですが、そんなレトルト食品のような町に歴史的な重みが根付くはずもなく、薄っぺらい張りぼてでは隠し切れないチープな本質が見えてきます。 独自の伝統にも乏しい気がします。 アゼルバイジャン人はShekiの伝統工芸品を自慢します。例えばアルムドゥグラスですが、これトルコのチャイグラスに上から絵描いただけでしょ? またカーペットも伝統工芸品なのですが、どう見てもイランのペルシャ絨毯の劣化版じゃね?バクーには世界初のカーペット博物館まで建ててしまいましたが、イランを差し置いてカーペット博物館を作るとは。。。ちなみに現地でカーペットを買っても「これは貴重な文化財なので許可証なしに持ち出すな」と空港で差し押さえられる場合があります。アゼルバイジャンカーペットに文化財としての評価があるとは思えませんが、実力・価値のないものに対してソビエト式のbureautic(官僚的手続き)なやり方で無理やり自作自演の権威付けをするのがアゼルバイジャンの手口です。 また本当に酷いのは、紀元前より存在するアルメニアの伝統食Lavashがユネスコ文化遺産に認定されたことに対し、「Lavashはアゼルバイジャンの文化である」と主張していることです。キチガイです。 別の投稿でも指摘したのですが、アゼルバイジャン民族って17世紀に成立した民族です。考えてみてください。当時存在しなかった人達がどうやってLavashを生み出すことができるのでしょうか?? もはやCultual Appropriation(文化の盗用)を通り越して、Cultural Stealing(文化泥棒)です。 こんなイランやトルコやアルメニアからパクった伝統と、ソビエト時代にロシアからコピペした文化の上に成り立つのがバクーです。
上にアルメニアとアゼルバイジャンを比較したイラストがありますが、本当にこの通りです。アゼルバイジャンには何もない、あるのは油だけです、とあくまで個人的な感想です。 (※12/26追伸:アゼルバイジャン民族とアゼルバイジャン国とは分けて考える必要がありそうです。こちらのツイートによるとイラン側のアゼルバイジャン民族「本土」には非常豊かな文化的蓄積があるとのこと。どうもアゼルバイジャン民族居住地北部の辺境DQNが独立したのがアゼルバイジャン国のようです。私はイラン側のアゼルバイジャン「本土」についてはよく知らないので、この投稿で評価しているのはあくまで辺境アゼルバイジャン「国」の文化についてです。) 私がアゼルバイジャンに私怨を募らさせている その通りです。 実際バクーに住んでみて、胸糞悪い人達に会い、胸糞悪い経験をしたので、その通り胸糞悪い記事を書いています。 ただ私怨というより事実を事実として書いているつもりです。ではなぜここまでネガティブな記事ばかりになるかと言うと、ネガティブな側面しかないからです。誰かアゼルバイジャンの良いところがあるのであれば教えてください。 ちなみに私世界を旅して色んな国に住んでますが、他の国でここまでネガティブな印象は受けたことはありません。 なぜ「移住ガイド」でネガティブなことを書く? 本ブログは非営利なので本音を書けます。移住をガイドする以上、たとえネガティブであっても現地の正確な情報を伝えるべきだと考えています。 また実際にバクーに住んでみて、この国のヤバさを日本語で伝えるのは使命だと感じるようになりました。英語では十分情報がありますが、日本人はあまりにアゼルバイジャンのことを知りません。 北朝鮮はミサイル撃つぞ撃つぞ詐欺をするだけで実際には撃ちません。 アゼルバイジャンは撃ちます。 今回のカラバフ紛争が始まる前から、世界中の記者やブロガーがアゼルバイジャンについて警鐘を鳴らし続けてきましたが、それでも武力行使は防げませんでした。 国民は戦争を支持し、アルメニア兵を爆撃するニュース映像に歓喜し、アルメニア兵の処刑・拷問動画がSNSのトレンドです。 この国は止めなければいけません。それができるのは国際社会からの圧力だけです。当ブログがその一助になれば幸いと考えます。 私の予想結構当たりましたね。やはりSarsangダムはアルメニア側に残して、南部の戦線を押し上げたところで停戦でした。 選挙が接戦でトランプもカラバフどころではなかったのでしょう。米大統領選挙前の米露共同仲介とはいきませんでしたが、ロシアの仲介でようやく停戦です。 アゼルバイジャンが振り上げた拳をどこに下ろすのか注目していましたが、カラバフ第二の都市でありアゼルバイジャンの文化的起源とされるShushaでした。ここを墜とせばアゼルバイジャン国民も納得しますし、アルメニア国民も諦めがつく絶妙なポイントだと思います。この都市はカラバフの首都Stepanakertからわずか10kmであり、また物流の要所でもあるので、アゼルバイジャンが今後カラバフの金玉を握り、いつでも兵糧攻めができる体制が整ったと言えるでしょう。
話は逸れますが、以前指摘した通り、アゼルバイジャンに文化なんてものは存在しません。全て外国からのパクりです。伝統工芸品や伝統料理ですら近隣国からのCultural Appropriation(文化の盗用)です。文化のない国に文化的起源(Shusha)が存在するのも不思議な気がします。せめて一度文化というものを理解してから文化について語ってほしいものです。 ちなみにアゼルバイジャン人にとってのShushaは「日本人にとっての京都のようなもの」との答えが返ってきます。日本人として一言言いたいのは、京都とShushaを比べるなと。レベルが違い過ぎる。 さて再三指摘している通り、この戦争はアゼルバイジャン主導で、ほぼ間違いなくアゼルバイジャンから始めた戦争です。その最大の目的は独裁一家(アリエフ家・パシャエフ家)による独裁体制の維持です。 幼少期より強力なブレインウォッシングでアルメニア人は悪魔だと信じ込まされてきたアゼルバイジャン人は、今回の戦勝でハイになり、国内の諸問題もすっかり忘れて酔いしれています。大統領への支持もうなぎ登りで、独裁一家もほっと一息でしょう。 今回の戦争で味をしめた独裁者は、今後支持率が下がる度にカラバフでドンパチ始めて国民の不満の矛先を逸らすことでしょう。だからこそ今回の侵攻でカラバル全土を完全制圧するのではなく、(後々いつでも戦争できるように)首都Stepanakertを含む一部をアルメニアの管理下に残したのだと推測します。まぁ完全に予想通りです。これでしばらく独裁体制は安泰でしょう。 以前アゼルバイジャンの北朝鮮化を指摘しましたが、北朝鮮よりたちの悪い独裁国家になりました。 前回の投稿でも指摘したのですが、アゼルバイジャンにとって戦略的に重要なのは、ナヒチェヴァン・トルコへの回廊確保です。なんと今回の停戦協定でアゼルバイジャン車両がアルメニアを通過してナヒチェヴァンにアクセスできるようになりました。これは大きな戦果でしょう。ナヒチェヴァンの不動産は買いですね。またこれからトルコ交易の物流業とトルコへの農産物等の輸出業は栄えるでしょう。 おそらくこのナヒチェヴァン回廊以外にも表に出ていない経済的な合意があるはずです。アゼルバイジャンから油・電気・水・食料を買えだの、アルメニア上空を飛行機飛ばさせろだの色々要求しているはずです。こういった経済的な合意も徐々に表に出てくるでしょう。 不覚にも今日まで気づかなかったのですが、なんとAnglo Asianが権益を持つ金鉱山がカラバフにあるらしいです。今回アゼルバイジャンがカラバフを占領したことで鉱山の開発ができると。 オイルマネーに加えて、ゴールドとはなんとも恵まれた。今後ますますアゼルバイジャンとアルメニアの国力差は拡大しそうです。 停戦後のPKOにトルコ軍が参加するとか参加しないとかいう話にもなってます。 トルコをこのカラバフ紛争の当事者としてテーブルにつかせることに成功したのも、トルコ・アゼルバイジャンとしては大きな戦果でしょう。この一件はトルコの軍事・外交プレゼンス拡大、ひいては、トルコ民族復権の第一歩となりそうです。 びっくりしたのはイランがアゼルバイジャン支持を明確に打ち出しましたね。アルメニアはショックでしょう。 なぜイランはこのタイミングでここまで明確にアゼルバイジャン支持を打ち出したのか。アゼルバイジャンに水源を押さえられたため友好関係を築こうとしているのか、イラン国内のアゼルバイジャン民族の独立運動を抑えるため「国境は尊重しましょうよ」というポジションを取っているのか、アルメニアに見切りをつけて勝ち馬に乗ったのか、イラン国内のアゼルバイジャン民族に忖度したのか、なにか外交面・経済面での見返りと引き換えにアゼルバイジャン支持を打ち出したのか。妄想が尽きません。 パシニャン首相の敗北宣言を読んだアルメニア人は、まるで玉音放送を聞いた終戦日の日本人のような心境だったでしょう。首都エレバンは敗戦を受け入れられないアルメニア人で混乱しているようですが、戦力差を考えれば降伏は妥当だったと思います。 ただ判断が遅すぎです。戦争に突入する前から色んなシミュレーションはしていたはずですし、勝ち目がないことも、ロシアが助けてくれないことも明確だったはずです。 であればロシアの仲介を待たずに開戦当初にとっとと降伏宣言してれば良かったのではないかと思います。そうしていればここまでカラバフの領土を削られることなかったはずですし、国際世論も味方につけれました。強硬な国内世論やメンツとの板挟みになり動けなったのだと思いますが、早めに降伏してようが遅れて停戦しようがいずれにせよパシニャン政権は持続不能です。名を捨てて実を取った方が良かったのではと思います。 しかしパシニャンも嫌なタイミングで首相になって、とんだ貧乏くじ引いちゃいましたね。 一点だけアルメニアにとって追い風なのは、アルツァフ(カラバフ)国家承認の動きが出てきていることです。一ヶ国でもアルツァフを承認する国が出てくるとアゼルバイジャンとしてはとても面倒なので、案外短いスパンでStepanakertにむけて再侵攻するかもしれません。 12月1日までにアルメニア軍はカラバフから撤退予定なので、アゼルバイジャン軍はその様子をじっとり眺めつつ、アルメニア軍がいなくなったらひっそり民族浄化をして、アゼルバイジャン人を入植させ支配を固めつつ、機を見て再侵攻という流れかと思います。 さてさて、ロシアは面目丸つぶれです。 (アメリカも失敗した)停戦の仲介を達成し、Stepanakertへの新経路Lachin corridorの警備員を務めるという最低限の役目は果たしたものの、東欧・中央アジアの同盟国からは「トルコに対して弱腰」で「いざという時に守ってくれない」ロシアというイメージがついてしまったでしょう。この衝撃はベラルーシにも波及します。 とはいえトルコ・アゼルバイジャンはロシアの顔に泥を塗るつもりは毛頭なく、良好な関係を継続したいと考えているはず。アゼルバイジャン人の反露感情を高めることなく、ロシアがアルメニアを守ったという実績をつくるための次なるシナリオを準備していることでしょう。 アゼルバイジャン軍は「ある程度満足のいく戦果」を挙げつつあると個人的には思います。今回のナゴルノ・カラバフ紛争第一章の山場は近いかも。 カラバフの最新の戦況ですが、Live Mapが非常に良くまとまっているので是非ご覧ください。
南部戦線 カラバフ南部、イランとの国境沿いの最激戦区を勝手に南部戦線と名付けました。ご覧頂ければ分かるように、アゼルバイジャン軍はカラバフとイランとの国境を塞ぐように一帯を占拠していっています。狙いは以下かと。
北部戦線 同じくカラバフ北東部の戦線を北部戦線と勝手に命名して、狙いについても簡単に推察。
今後の展開 アゼルバイジャンはカラバフの陸の孤島化に成功し、南部Khoda Afarinダムを押さえたことで、じわじわと地元住民の生活を破壊できる状態に。 アゼルバイジャン軍がもう一段戦線を押し上げてから一旦停戦に入るかな? 北部Sarsangダムまで占拠するとアルメニアから猛烈な仕返しに合いそうなので、その一歩手前で、大統領選挙直前のトランプに花を持たせる形でアメリカ仲介の一時停戦に入るかもと予想してます。 トランプが(選挙を意識して)「アルメニア人はいいやつだ」とアルメニア側にリップサービスを始めたので、アゼルバイジャンの独裁者アリエフはおそらく裏で「アルメニア寄りのコメントを控えてくれたら、あなた(トランプ)をヒーローにして停戦しますよ」と囁いていることでしょう。 難しいのはプーチンにも見せ場を作ってあげないといけないので、米露共同での停戦仲介になるかもしれないですね。 となると米露核軍縮とパッケージでの取り扱いになるかもです。中東和平に加えて核軍縮とカラバフ停戦をまとめたらトランプはノーベル平和賞間違いないでしょう。 いずれにせよこれから数日が今回のカラバフ紛争の第一章の山場です。 戦局を優位に進めるアゼルバイジャンは米露相手に一体どんな条件を要求するのでしょうか。(逆に米大統領選挙までに停戦がまとまらない場合泥沼化しそうです。) 一時停戦が上手くいったら、(PKOが入らない場合)アゼルバイジャン軍がアルメニア系住民をひっそりと民族浄化しながら散発的にドンパチやって、機を見て再侵攻というシナリオかと思います。 アゼルバイジャンはトルコが介在しない終戦は受け入れないはずなので、一旦停戦してもまたドンパチ始めると思います。 以上がベストケースのシナリオです。 逆にワーストケースは一時的な国際世論は気にせず、アゼルバイジャン軍がこのままカラバフの大部分を占領するという筋書きです。やりかねない。(後々ドンパチ始める口実は残しておきたいはずなので、カラバフの100%完全占領はしないと思います) 話題のナゴルノ・カラバフを取り巻く状況を一枚にまとめようと苦心したのですが、私の画力ではこれが精一杯でした。見苦しくて恐縮です。
私長年バクーに居住しており、カラバフ問題に関しては多少なりとも理解しているつもりですので、ちょいと解説させてください。 アゼルバイジャン人とアルメニア人ってどんな人? まず99%の日本人はアゼルバイジャンもアルメニアもよく知らないでしょう。 RIZINライト級王者のTofiq Musayevがアゼルバイジャン人で、モデルのKim Kardashianがアルメニア人。 ではどんな人達かというと:
まぁ、こんなアゼルバイジャン人とアルメニア人が揉めたらえらいことになるわな。 なんでナゴルノ・カラバフで揉めてるの? とっても簡単に最近の流れを時系列でまとめます:
ちなみにカラバフに資源や戦略的要所がある訳ではなくただの山です。 竹島並みに不毛な領土紛争。 今回の戦争はどちらが仕掛けた? お互い相手が先制攻撃をしてきたと非難しあっているが、真実は闇の中。 今年の7月頃から散発的な軍事衝突が発生しているが、9月後半に発生した本格的な衝突に関してはフランスのマクロン曰く「アゼルバイジャンが先に仕掛けた」とのこと。おそらくなにか証拠をつかんだのだろう。 私自身もアゼルバイジャンが先に仕掛けたと推測している:
状況証拠から察するに、今戦争をして得をするのはアゼルバイジャン。米中対立とコロナのどさくさに紛れて国境を書き換えるチャンス。 先週末からの本格戦闘以降、アゼルバイジャン軍がカラバフに攻め込んでる戦況を見ても、アゼルバイジャンから先に仕掛けたという説の方が納得感あるかな? 各国の反応は?
大変複雑ですね。。。 今後の展開は? 報道ベースですが、戦局はアゼルバイジャン軍がカラバフ・アルメニア軍を圧倒してます。戦力差を考えれば当然か。 また、現地のアゼルバイジャン人の民意は「今回でカラバフ問題に決着をつける」です。即ち独裁者アリエフとしても中途半端な戦果では国民を納得させれません。 とはいえ、誰もこの紛争がロシア対トルコという構図になることは望んでおらず、あくまでアルメニア対アゼルバイジャンの局地紛争に留めたいはず。 大国の介入前にスピード決着でアゼルバイジャンがカラバフのかなりの部分を奪い返したタイミングで、ロシア・トルコ・フランス・イギリス・アメリカあたりの仲介で停戦というのが妥当な流れではないでしょうか?運良くトランプもコロナに感染しアメリカの動きも鈍り、アゼルバイジャンのカラバフ侵攻はしばし続くか。 一方カラバフ・アルメニアはゲリラ戦で時間を稼ぎ、国際社会が介入してくれるのを待つか(誰も介入したくないのだが)。 追い詰められたアルメニアがぶちキレて前代未聞のパイプライン攻撃を実施しないことを祈る。 アルメニアがBTCパイプラインを攻撃した場合、アゼルバイジャンは躊躇なくアルメニアの原発を攻撃するだろう。 あるいは、アルメニアの危険性とBTCパイプラインの重要性を喧伝するため、アゼルバイジャンが自作自演でパイプライン近郊に爆弾落とすかもしれない。 あるいは、アルメニアが本当にヤバくなったら、ロシアを引きずり込むために、アルメニアが自作自演で駐留ロシア軍に砲撃するかもしれない。 これは冗談ではない。アゼルバイジャン人もアルメニア人も「平気でそういうことのできる人達」だからだ。現地に住めば分かる。 全くアゼルバイジャンに関係ないですが、安倍総理お疲れさまでした。
90年代以降、短期政権・ポピュリズム政策で劣化し、民主党政権下で混迷の極みに達した日本の政治を立て直した功績は計り知れないものです。 というか日本の政権がまともに機能したこと自体、かなり久しぶりだったのではないでしょうか。 安保法案採決以降、日本国民を守るための法案を通したにもかかわらず、多くの(キチガイ)国民を敵に回すことになり、心労は大きかったと思います。 あの法案がなければ、法的手当てのない状態で北朝鮮危機に突入していました。本当に最後ギリギリのタイミングで、支持率を犠牲にしてまでやるべきことをやる姿勢は素晴らしかったと思います。 ばら撒きアベノミクス政策は賛否両論別れるところですが、失われた30年で冷え切った消費・投資マインドを再び活性化し、僅かながらも経済を成長軌道に乗せた功績はあると思います。 財政は悪化してしまいましたが、世界の主要国も同様に危険な財政水準になっており、またその流れはパンデミックで一気に加速した(させた)ので、どこかのタイミングで主要国みんなでいっせいにバンザイ(通貨切り下げ、デフォルト、増税、戦争、etc)するのでしょう。結果オーライです。(本題から逸れるので詳しくは書きませんが、主要国の財政悪化や米中対立そして技術革新と金融商品の暴走もあり、世界の法定通貨・国際決済・財政・中央銀行の仕組みは、近年中にニクソンショック以来の大変革を迎えると思います) 大規模プロジェクトのトップセール、海外人材の受け入れ拡大、原発再稼働、観光立国化、行政デジタル化の推進、起業促進、教育再生の取り組み等、安定政権下で将来につながる種蒔きもできました。(まだまだ世界からは周回遅れですが) 外交でのプレゼンスは素晴らしいものでした。 アメリカとも中国ともイランともサウジともヨーロッパともロシアとも間に入って対話のできる首脳は世界でも安倍さんだけなのではないでしょうか。 可能であれば、体調の許す限り辞任後も何か外交面での役割を担って欲しいものです。(病人をこき使うのは心が痛みますが) 世界が不安定化するタイミングで、潤滑油となれる安倍さんを失うのは人類全体にとって大きな損失です。 昨今の米中対立は、ABCD包囲網で兵糧攻めにあった日本が開戦せざるを得ない状況に追い込まれた太平洋戦争前の日米対立に酷似しています。当時は中国・アジア利権と太平洋の覇権をかけた戦いでした。 今回の開戦の狼煙はデジタル覇権です。インターネットのフロントエンドであるSNS(TikTok)とバックエンドである5G(Huawei)、そしてハードウェアの心臓部である半導体ファウンドリー(台湾)は米中共に絶対に失うわけにいかない領土です。AIとブロックチェーンで中国に大きくリードを許し、また貿易面では一路一帯でユーラシア大陸全体がゆっくりと中国の半植民地化するなか、アメリカとしてはこれ以上負け続けるわけにはいきません。 安倍さんはなぜこのタイミングで突然の辞任だったのか、色々背景を勘ぐってしまいますが、あの痩せ細った体を見る限り、本当に体調不安だったのではないかと思います。 歴代最長の連続在職日数を達成したタイミングで良い引き際だったのでしょう。本来なら東京オリンピック・パラリンピックを成功させて花道としたかったのだと思いますが、心残りでしょう。 おそらく安倍総理の辞任というストーリーも見据えて、平成天皇は昨年のうちに令和天皇にバトンタッチを済ませていたのかもしれません。 パンデミックと米中対立と総理辞任で国民全体が浮足立つ中、令和天皇が国家の精神的支柱として(政治的中立を保ちつつ)プレゼンスを発揮する場面は近いと思います。用意周到な安倍さんのことなので、そのための舞台も用意した上で辞任しているのでしょう。 私は天皇制には中立ですが、こういった危機的状況において、共同体としてのまとまりを保ち、国を安定化させる存在がいるのは非常にありがたいことです。歴史が短く、国民共通の精神的支柱の存在しないアメリカが昨今大混乱に陥っているとは対照的です。 安倍政権下の最大の失策はと言えば、意外とみんな気づいてないかもしれませんが、スキャンダルでスパコンスタートアップのPEZY Computingが殺されたことです(まだ会社は存続しているようですが)。AI時代の根幹技術がなんと日本国内に存在していたにも関わらず、それを守り抜くことができなかったのは最悪の失策でしょう。 かつて国産オペレーティングシステムのTRONは、アメリカからの外交圧力で追い詰められ、また開発エンジニアが搭乗した飛行機が御巣鷹山に墜落し(撃墜?)、WindowsがOSの覇権を握りました。 半導体分野では、日米メモリー戦争での勝利にも関わらず、外交圧力で日本から半導体の生産ラインは消えてしまいました。(装置・素材産業は残りました) PEZY Computingの一件で日本が同じ過ちを繰り返してしまったのは非常に残念です。
そんな独裁兄弟ベラルーシの動向がアゼルバイジャンでどのように報道されているかまとめてみました。(テレビは解約しちゃったので新聞・ウェブメディアを中心に) メディアは税制で優遇され、記者には国からアパートが提供されるという公然賄賂国家アゼルバイジャンでは、ジャーナリズムのかけらもなく、また凄まじい情報統制が行われているということをご認識頂けるかと。(テレビではBBC等が流れているので、英語のできる人はベラルーシの「正確な」状況を知っています) Azerbaycan 「ベラルーシは今後4年間国家を発展させる道を選んだ ベラルーシで8月9日に実施された選挙は世界が最も注目するイベントの一つであった。...26年に渡り国を治めたルカシェンコ大統領の再選が争点の一つであった。在任中、彼は経済の発展に努め、国を安定させ、地政学的要所に位置するベラルーシを政治的成功に導いた。今日ではベラルーシは国際的政治イベントを誘致し、また兵器・工業製品・農産物の輸出国となった。これらルカシェンコの実績は対立候補の追随を寄せ付けないものである。...各国のリーダーがルカシェンコの再選に祝辞を述べている。アゼルバイジャン大統領イルハム・アリエフはルカシェンコに賛辞を贈った最初のリーダーの一人であった。...」 BiG.AZ 「ベラルーシの政権辞職 ベラルーシは新政権を樹立する手続きに入っている。政府はルカシェンコ大統領の辞任を受理した。大統領は新政権の樹立を指示した。8月9日に実施された選挙でルカシェンコ大統領は80.1%の得票で当選したことを付け加えておかなければならない。」 Musavat.com 「ベラルーシの反政府勢力に対し刑事訴訟が提起された 反政府勢力による評議会の設立は、平和的な権力の移行に反するクーデターである。...反政府勢力の目的は力で実権を握ることである。...」 この凄まじい独裁者忖度ww ベラルーシのうねりがアゼルバイジャンに飛び火しないかビクビクしてるようです。 さてさて個人的に気になるトピックについて語っていこうと思います。 ①ロシアはベラルーシに侵攻するか ベラルーシの状況ですが、ルカシェンコちゃんは必至に人民をなだめてますが、ほっといたらもう政変・革命までいっちゃうのではないかと思います。即ち欧州における数少ない親ロ国家がまた一つ西側の手に落ち、ロシアがヨーロッパと国境を接する国は全て西側という状況です。 ウクライナ然り、ジョージア然り、手籠めにした女性が逃げようとするとDVで追い打ちをかけるのがロシアのやり方です。 おそらく今回もパンデミック関係なしにいざ政変に突入しそうなタイミングか、政変が起こった後のタイミングで軍事介入すると思います。そうしないと中央アジアの旧ソ連諸国も雪崩を打ってロシア離れしちゃいます。 とはいえせいぜい小規模な見せしめ程度かと。 この状況下で例えばベラルーシ全土を制圧してもとても統治できず、ルカシェンコの二の舞になるだけです。また、ベラルーシにはウクライナやジョージアほどの戦略的重要性もありません。 軽く一部の国土を削って大都市に迫る程度なのではないでしょうか。
ルカシェンコちゃんは最近西部のポーランドとの国境沿いに軍を配備したようです。
②アゼルバイジャンでも同様の政変・革命は起きるか 本ブログでも再三指摘している通り、アゼルバイジャンはとてもヤバい国であり、人々の不満も溜まっており、最近は抗議デモや暴動も散見されます。 とはいえこの国で政変・革命を起こすにはまだまだ時間がかかると思います。 理由としては、 1) 独裁者がそこまで嫌われてない 情報操作とブレインウォッシュの賜物で、アゼルバイジャンの独裁者アリエフに敬意を示す人はかなりいます。これはルカシェンコちゃんとの大きな違いでしょう。 2) 政変・革命を起こすだけの民度がない フランス人はSNSのない時代に人民の意思で革命を起こしました。アゼルバイジャン人に同じことができるでしょうか? ブレインウォッシュで考える脳みそを奪われ、抑圧により反対意見を述べることすら憚られる環境に慣れ切ったアゼルバイジャン人が、天下国家の方向性を議論し、自ら国の未来のために行動するとは思えません。 3) イスラム的共同体 イスラム教徒の特徴ですが、外部の意見に対するアレルギー反応がとても強力です。そのため、この人たちには「こういう考え方もある」「世界はこうなっている」という意見は受け入れられづらく、「私の国ではこうなの」という謎のロジックで全て跳ね返されてしまいます。 4) 誰も得しない 正直これが一番大きな要因です。アゼルバイジャンで政変を起こしても誰にも何のメリットもないのです。 「世紀の契約」と呼ばれるAzeri-Chirag-Deepwater Gunashli (ACG)油田の権益を見てみましょう:
ロシア勢が見られませんが、別途Baku–Novorossiyskパイプラインでロシア経由で輸出するルートもあり、ロシアのエクスポージャーもある状況です。 既に油の権益があり、東西双方にパイプラインの通っている国で政変を起こすメリットがありますか?? どれだけアゼルバイジャンが無茶苦茶だろうがおそらく誰もこの国に介入することはなく、結果「アラブの春」も「色の革命」も関係なく独裁者が生き残ってしまったのです。 「アゼルバイジャンの春」は遠い これがアゼルバイジャンの本性です。 この国・国民の異様さ、気持ち悪さ、過激さ、危険さ。。。1~2ヶ月現地に住めば分かります。 国際社会はアゼルバイジャンに対し断固とした措置を取るべきです。 オイルマネーで軍備を拡大したこの国は、第二の北朝鮮になる可能性があります。 事の発端は、国境紛争を抱えるアゼルバイジャン東部Tovuz地方の国境近辺でアルメニア軍とアゼルバイジャン軍が交戦。双方越境して攻撃をし、双方民間人に死傷者発生。 これは正直どっちが先に攻撃したのかよく分かりません。
3.11原発事故を経験した日本人として、原発を恫喝に利用するアゼルバイジャンに対しとても悲しい気持ちになりました。 もうこの国はクソです。ただのクソです。 アルメニア人も結構過激な奴が多いですし、別にアルメニアの味方をするつもりはありませんが、それにしてもアゼルバイジャン人はひど過ぎです。 双方のTweetをいくつか比べて頂ければ一目瞭然なのですが、「平和を叫ぶアルメニア人」と「憎悪・復讐・差別を叫ぶアゼルバイジャン人」、どちらの民度が高いかは明白です。 国際社会は21世紀にこんな危険な国が存在することをゆるしてはいけません。 |